【気象情報】福岡 大分に大雨特別警報 最大級の警戒を

九州北部は記録的な大雨となっていて福岡県と大分県には大雨の特別警報が発表されています。5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる情報で最大級の警戒をしてください。

各地で川の氾濫や土砂災害が発生していて少しでも命が助かる可能性が高い行動をとってください。

気象庁によりますと、本州付近に停滞する前線の活動が活発になっている影響で、明け方以降、福岡県、佐賀県、大分県で線状降水帯が相次いで発生し、九州北部で記録的な大雨となっています。

気象庁は10日午前、福岡県の朝倉市と久留米市、うきは市、八女市、添田町、東峰村、大分県の日田市、中津市に大雨の特別警報を発表しました。特別警報は5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる情報です。

福岡県と大分県では数十年に一度のこれまで経験したことのないような大雨となっています。

この時間雨のピークはいったん過ぎましたが、九州北部では記録的な大雨となっていて、24時間に降った雨の量は
福岡県の
▽英彦山で10日午前9時50分までに423ミリ
▽久留米市の耳納山で10日午前9時半までに402.5ミリといずれも気象庁が統計を取り始めてから最も多くなりました。

また、
▽朝倉市で10日午前9時20分までに349ミリ
▽大分県中津市耶馬溪で10日午前10時10分までに315.5ミリなどと平年の7月1か月分に匹敵する雨量となっているところもあります。

福岡県と山口県、佐賀県、大分県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

警戒レベル4相当の「氾濫危険情報」は福岡県や佐賀県、大分県を流れる「筑後川上中流部」に引き続き出されています。

大分県を流れる山国川上流部と花月川、佐賀県を流れる徳須恵川、福岡県を流れる小石原川、福岡県を流れる巨瀬川、佐賀県などを流れる城原川では氾濫発生情報が出ました。また、福岡県と佐賀県、山口県ではほかにも氾濫危険水位を超えている川があります。

九州北部 夕方にかけて非常に激しい雨おそれ

前線は11日にかけてほとんど位置を変えずに停滞する見込みで、西日本と東日本の日本海側を中心に大雨が続くおそれがあります。

10日夜はじめごろにかけて予想される1時間雨量は局地的に
▽九州北部で70ミリ、
▽山口県で50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。

11日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽九州北部で180ミリ、
▽山口県で120ミリ、
▽中国地方で80ミリと予想されています。

福岡県や佐賀県、大分県ではすでに川の氾濫や土砂災害が発生していて最大級の警戒が必要です。

屋外の移動が危険な場合には建物の2階以上や山の斜面から離れた部屋など少しでも命が助かる可能性が高い行動をとってください。

すでに安全な場所にいる人は引き続き避難を続けてください。