【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる5日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

“放射線事故の可能性低い ロシアが情報戦か” 米シンクタンク

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は4日、「ロシアは、ウクライナが原発で無責任な行動を行っていると非難することに集中している可能性が高い。現時点でロシアが放射線の事故を引き起こす可能性は依然として低い」と指摘しました。

そのうえでNATO=北大西洋条約機構が今月11日からリトアニアで首脳会議を開くのを前に、ロシアが情報戦を展開しウクライナや欧米側に対し揺さぶりを強めている可能性があるという見方を示しています。

“東部ハルキウ州でミサイル攻撃 40人以上けが” 地元知事

ウクライナ東部のハルキウ州で4日、ミサイル攻撃があり、地元の知事はこれまでに12人の子どもを含む40人以上がけがをしたと明らかにしました。

現地からの映像では、頭や足に包帯が巻かれ手当てを受ける人々の姿や、9階建ての建物の窓枠などが大きく壊れている様子が確認できます。

住民の1人は「ソファーで横になっていたら突然爆発が起きました。バルコニーは壊れ、ドアは吹き飛びました」と当時の様子を話していました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は4日公開した動画の中で「ロシアは攻撃の責任を負うことになる」と改めて非難しました。

“原発に爆発物のようなもの“ ロシアとウクライナ 主張対立

ウクライナのゼレンスキー大統領は、4日に公開した動画の中で「ザポリージャ原発の複数の発電施設の屋根にロシア側が爆発物のようなものを設置したという情報がある」と述べ、原発に対しロシア側が何らかの破壊工作を行う可能性があると訴えました。

一方、ロシア国営のタス通信は4日、原発の運転を担うロシア企業の幹部が「7月5日の夜、ウクライナ軍は長距離兵器や無人機を使ってザポリージャ原発を攻撃しようとするだろう」と話したと伝えました。

ロシア側は攻撃を計画しているのはウクライナ側だとして、双方の主張が対立しています。

北東部スムイでロシア軍の無人機攻撃 3人死亡か

北東部スムイの地元当局は3日、ロシア軍がイラン製の無人機で攻撃し、3人が死亡したと発表しました。

ゼレンスキー大統領は動画で「残念ながら、すべての目標を撃墜できる防空システムはまだない。防空システムを強化するため、あらゆる手段を尽くす」と述べました。

アメリカのシンクタンク “東部や南部でわずかな前進”

ウクライナでは領土奪還を目指すウクライナ軍の反転攻勢が続いています。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は3日、東部や南部の少なくとも4つの前線でわずかな前進があったと指摘しました。