47都道府県 レベル判断のための2指標10項目(8月15日時点)

新型コロナウイルスの感染状況について、都道府県の医療のひっ迫度合いがどのレベルにあるかを示す指標では、今月15日時点で国の基準にもとづいた「重症確保病床の使用率」が、東京都で65%、大阪府で50%となったほか、「確保病床の使用率」も神奈川県で91%などとなり、合わせて41の都府県で政府の分科会が示す「対策を強化すべきレベル」の目安以上になっています。

また、「新規陽性者数」の先週比も47都道府県のうち過半数で1倍を超え、全国的な感染拡大が続く状況となっています。

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、医療のひっ迫の度合いを重視して対策を行うとする考え方をまとめています。

医療がどれだけひっ迫するかは、各都道府県で異なるため、レベルの判断は都道府県が行うとしています。

これを受けて内閣官房は、都道府県がどのレベルにあるか判断するための指標として、「医療提供体制等の負荷」と「感染の状況」の2つを示しています。

このうち「医療提供体制等の負荷」には、「確保病床の使用率」「重症確保病床の使用率」など5つの項目があります。

また「感染の状況」には、「PCR検査の陽性率」、10万人当たりの「新規陽性者数」、「感染経路が不明な人の割合」など5つの項目があります。

内閣官房は、今月15日時点の全国47都道府県すべてのデータを発表しました。

このうち、「重症確保病床の使用率」は、国の基準にもとづく集計で
▽東京都で65%
▽大阪府で50%となりました。

「確保病床の使用率」は、
▽神奈川県で91%
▽滋賀県で86%
▽愛知県で84%
▽沖縄県で82%
▽静岡県と福岡県で78%
▽石川県と長崎県で77%
▽広島県と熊本県と鹿児島県で73%
▽大阪府で70%
▽埼玉県と和歌山県で69%
▽奈良県で67%
▽兵庫県と岡山県で66%
▽千葉県と新潟県で65%
▽秋田県と三重県で64%
▽青森県で63%
▽長野県で62%
▽栃木県と香川県で61%
▽宮城県と山口県と愛媛県と高知県で60%
▽福島県と茨城県と東京都と山梨県と京都府で58%
▽佐賀県で57%
▽群馬県で56%
▽岩手県で55%
▽宮崎県で54%
▽岐阜県と大分県で53%
▽徳島県で51%となり、合わせて41の都府県がいずれか、もしくは両方の指標で政府の分科会が示している「対策を強化すべきレベル」の目安である50%以上となっています。

また、「新規陽性者」の先週比も、47都道府県のうち過半数で1倍を超え、全国的な感染拡大が続く状況となっています。

都道府県別のデータについては、NHKの特設サイトで詳しく紹介しています。
こちらをご覧ください。