病気などで長く寝ている人や、車いすに乗っている人は、体の同じところがベッドやいすなどにあたっています。長い間あたったり、皮膚がすれたりすると「床ずれ」という傷ができることがあります。
厚生労働省は、床ずれの治療を受けた人は2020年に約3万2000人いたと考えています。しかし、治療を受けていない人や、症状に気がついていない人もいるため、本当はもっと多そうです。
ひどくなると、細菌がうつって亡くなる危険もあります。このため専門家は、床ずれができないようにすることと、できてしまっても早く見つけることが大切だと言っています。
最初は、皮膚が赤くなったり硬くなったりします。専門家は「家族などが早く見つけてあげてほしいです。心配な症状があったら、医者や看護師に相談してください」と話しています。