新型コロナウイルスのワクチンに使っている技術の研究をした2人が、ノーベル賞の生理学・医学賞に決まりました。アメリカのペンシルベニア大学のカタリン・カリコさんとドリュー・ワイスマンさんです。
2人は、遺伝物質のmRNAをワクチンに使うための研究をしました。mRNAは、人の体に入れると炎症を起こすことが問題でした。カリコさんたちは2005年に、炎症を小さくする方法を発表しました。
新型コロナウイルスのワクチンは、薬を作る会社がこの技術を使ったため、とても早くできました。
ワイスマンさんは「研究のお金をもらえなくなった時がありましたが、諦めないで研究を続けたので、今があると思います」と話しました。カリコさんは「私たちは賞のために仕事をしているのではありません。大切なのは、人の役に立つものを作ることです」と話しました。