日本や韓国、中国などの国際研究グループは、「M87」という銀河の真ん中にあるブラックホールについて、世界のいろいろな場所の電波望遠鏡を使って調べてきました。
このブラックホールでは、ガスが光のような速さで出ています。これは「ジェット」と呼ばれています。研究グループが20年以上撮ってきた画像を調べると、ジェットの方向が11年周期で変わることがわかりました。
これは、ブラックホールが自転していると考えてコンピューターで計算した結果とよく似ています。このため研究グループは、ブラックホールが自転をしている証拠が見つかったと発表しました。
国立天文台の人は「ブラックホールの自転は、ジェットのでき方と関係していると考えています。この研究結果は銀河がどのようにできたかを知る材料にもなると思います」と話しました。