19日、日本で有名な文学賞「芥川賞」の発表が東京でありました。神奈川県の市川沙央さんが書いた小説の「ハンチバック」に決まりました。
43歳の市川さんは、10歳のころに「先天性ミオパチー」という病気であることがわかりました。14歳から呼吸を助ける「人工呼吸器」を使っています。移動するときは電気で動く車いすを使って、小説はタブレットで書きます。
「ハンチバック」の主人公は、市川さんと同じ重い障害がある女性です。人工呼吸器や、たんを吸う道具などを使わないといけない生活を細かく書いています。障害がない人の生活への厳しい意見などをユーモアがある文章で書きました。
市川さんは「重い障害がある作家があまりいないことが問題だと思って、この小説を書きました。いろいろなものを、いろいろな方向から見て書いていきたいです」と話しました。