2018年6月、大阪などで大きく揺れる地震がありました。震度6弱の揺れがあった高槻市では、小学校のブロックの塀が倒れて、学校に行く途中だった女の子が亡くなりました。
この地震のあと、大阪府にある43の市町村が、子どもが小学校と中学校に通う道にあるブロックの塀を調べました。その結果、高すぎたり傾いていたりして、危険な塀が約8800ありました。
市町村によると、5年の間に、塀をなくしたり直したりする工事が終わったことがわかった所は、10%ぐらいでした。多くの塀が市民の家にあるため、家の人が決めないと、工事をすることが難しいようです。
専門家は「家にブロックの塀がある人は、危険かどうか知る必要があります」と話しています。そして、塀の上半分だけをなくしたり、役所がお金を出す制度を長く続けたりして、工事にかかるお金を安くする必要があると言っています。