インフルエンザは、いつも12月から3月の寒いときに広がります。国立感染症研究所によると、今年は5月下旬になっても、うつる人が多くなっています。この季節にインフルエンザが広がったことは、10年ぐらいありませんでした。
今年はほかのウイルスも広がっています。いつもは夏から秋に増える「RSウイルス感染症」や、夏に多い「ヘルパンギーナ」がうつった人も増えています。
専門家は「新型コロナウイルスが広がってから、ほかの病気のウイルスはあまり広がりませんでした。このため、ウイルスから体を守る免疫が少なくなって、インフルエンザなどがうつる人が増えていると思います。今年5月にマスクなどの厳しいルールがなくなって、ウイルスが広がりやすくなっていると考えています」と話しています。