風疹の最新ニュース

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国立感染症研究所で一般公開 風疹に関する展示も 東京 新宿区 2018年09月29日

感染症の予防や対策を研究している国立感染症研究所で、年に1度の一般公開が行われ、多くの人が訪れました。

国立感染症研究所は、ウイルスや細菌などによる感染症への対策や予防の研究を行っていて、地元の住民などに研究の内容を知ってもらおうと毎年この時期に一般公開を行っています。

一般公開では、ふだんは立ち入りが制限されている建物の一部が開放されて、12の展示ブースなどが設けられています。

特にことしは、首都圏を中心に風疹の患者が600人以上と、すでに去年1年間の患者数のおよそ7倍に上っていることを受けて、急きょ、風疹に関するコーナーを増やしています。

会場では風疹のウイルスの画像が展示されているほか、職員が訪れた人に、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が起きるおそれがあることや、最も有効な予防法はワクチンの接種であることなどを説明していました。

また、一般的に感染症の予防に大切とされる手洗いでどれくらい汚れが落ちているか確認できるコーナーもあり、訪れた親子は、特殊なライトを使って指先まで清潔になる手洗いを体験していました。

国立感染症研究所の脇田隆字所長は「ことしは風疹の展示に力を入れているので、感染症や風疹の予防などに関心を持ってほしい」と話していました。

(一般公開は東京 新宿区戸山の国立感染症研究所で29日午後5時まで)