風疹の最新ニュース

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風疹 “ワクチンに限り” 予防接種前に抗体検査を 2018年09月27日

首都圏を中心に患者が増えている風疹について厚生労働省は、ワクチンの数に限りがあることから、予防接種の前に、免疫があるか調べる抗体検査を受けるよう呼びかけることを決めました。

風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が起きるおそれがあります。

ことし7月以降、首都圏を中心に患者が増えていて、27日開かれた厚生労働省の専門家会議で、感染の拡大を防ぐ対策が話し合われました。

その結果、妊娠を希望する女性やワクチンの定期接種がなかった世代の30代から50代の男性に対し、風疹の免疫があるかを調べる抗体検査を受けるよう呼びかけることを決めました。

ワクチンの数に限りがあることから、先に抗体検査を受けてもらい、免疫がない人に限って予防接種を行うようにするのが狙いです。

厚生労働省によりますと、抗体検査は多くの自治体で補助があり、妊娠を希望する女性のほか妊婦の夫などが無料で受けられるということで、詳しい対象については地域の保健所に問い合わせてほしいとしています。

厚生労働省は、抗体検査で免疫がないと確認された人については、確実に予防接種を受けられるようワクチンの供給を首都圏に集中させるなどの調整を行うとしています。