風疹の最新ニュース

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風疹ワクチン費用を補助する企業も 2018年09月05日

風疹の患者が増える中、静岡県掛川市の企業は、社員の風疹への感染を防ごうとワクチン接種の費用を一部負担し、接種する取り組みを行っています。
取り組みを行っているのは、静岡県掛川市にある社員およそ1000人の自動車部品の関連企業「キャタラー」です。年間のべ500人の社員が海外に出張するこの企業では、今から3年前に5人の社員が立て続けに風疹に感染しました。この感染をきっかけに、会社では社員を風疹の感染から防ごうと、1回あたりワクチン接種にかかるおよそ1万円の費用の7割を負担する取り組みを始めました。これまでに希望する社員には、社内で一斉に接種できるようにしたり、バスでクリニックに送迎をしたりするなどの取り組みを行ってきました。現在は、まだ接種していない社員に対し、風疹の講習などを実施して接種の呼びかけをしていて、これまでに530人が接種したということです。これから、ワクチンを接種する予定の34歳の男性社員は、「会社が補助してくれるので、ありがたい。ワクチンを接種したら安心して働ける」と話していました。河合裕直取締役は「社員の間で風疹が広がると業務に支障が出る。風疹から社員を守るためにもワクチンの接種が重要だと考えた。費用はかかるが、それ以上にメリットはある」と話しています。