風疹の最新ニュース

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風疹啓発へ 神奈川県が動画作成 2015年04月28日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある風疹について、神奈川県はワクチンの接種を呼びかける動画を家族の協力を得て作成し、インターネットで公開しました。

 

風疹は妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。
平成24年から25年にかけての流行で多くの成人が感染し、その結果、45人の赤ちゃんに障害が出ました。

 

このため神奈川県では、先天性風疹症候群について知ってもらいワクチンの接種を呼びかけるため、風疹による難聴と診断された長澤柚希ちゃん(1歳)の両親に協力を求め、6分間の動画を作成しました。

 

動画の中では、長澤さん夫妻が妊娠が分かった直後に相次いで風疹の症状が出たことが紹介され、妻の由樹さんが「自分たちは知らなくて後悔したから、より多くの人に風疹について知ってもらいたい」と語っています。
動画では特に20代から40代の男性はワクチンの接種を受けていない人が多いため、女性だけでなく男性も赤ちゃんを守るためにワクチンの接種を受けるよう呼びかけています。

 

神奈川県保健医療課の原田潔課長は「この動画をたくさんの人に見てもらい、風疹の予防の大切さを知ってもらいたい。今後は企業の対策にも力を入れて、東京五輪が開かれる5年後までに風疹の撲滅を目指したい」と話しています。動画の掲載サイトはこちらです(NHKサイトを離れます)