風疹の最新ニュース

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風疹予防へ理解求めるセミナー岡山で 2014年10月10日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある風疹に関するセミナーが岡山大学で開かれ、風疹によって子どもに障害が出た母親が、予防接種の必要性などを訴えました。

 

このセミナーは岡山大学大学院の教授が開いたもので、学生などおよそ30人が集まりました。セミナーでは風疹によって子どもに障害が出た母親3人が講演しました。
このうち岡山市の川井千鶴さんは、妊娠中に風疹に感染したため10歳になる娘がいくつもの障害を抱えているなどみずからの経験を語り、「妊娠を考えている女性だけでなく、男性も妊婦に感染するおそれを考えて積極的に予防接種を受けてほしい」と訴えました。

 

また、セミナーの中では去年風疹が流行したことを受けてことし4月から妊娠を希望する女性や相手の男性などを対象に抗体検査の費用の全額補助などが行われていることが紹介されました。
その一方でこの検査を受けた人は、ことし4月から6月までの3か月間で765人と、県が今年度中に検査を受ける必要があると見込んでいる5200人の2割弱にとどまっているということです。

 

セミナーを開いた岡山大学大学院の中塚幹也教授は、「積極的に抗体があるか調べる検査を受けるとともに必要があれば予防接種を受けてほしい」と呼びかけています。