風疹の最新ニュース

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風疹の予防接種 助成継続へ 2014年04月04日

おととしからの風疹の流行で目や耳、心臓に障害が出た赤ちゃんは、全国で44人にのぼりこのうち2人は和歌山県内の赤ちゃんです。
これを受けて和歌山県は、妊娠を望んでいる女性が予防接種を受ける際、原則無料で受けられるよう県が接種費用の半額程度を一律助成する制度を今年度も続けることにしています。

 

和歌山県は、去年5月から19歳以上50歳未満の妊娠を望んでいる女性や、妊娠している女性の夫が風疹の予防接種を受ける際、1万円前後かかる接種費用の半額程度の5000円を一律助成しています。

 

県では今年度もこの制度を実施することを決め、県内の市町村に対して、地元で予防接種を受けた場合、原則として接種費用が無料になるよう、県の助成額の残りを市町村が負担するよう呼びかけています。

 

NHKが調べたところ、県内30の市町村のうち和歌山市や田辺市など27の市町村で指定された医療機関であれば原則無料で接種できる制度をすでに設けていることがわかりました。
こうした制度がまだない橋本市、かつらぎ町、高野町の3つの市や町でも、6月までをめどに同様の助成制度を設ける準備を進めているということで、県内では年度内には無料で接種をうけられる体制が整備される見通しです。

 

和歌山県健康推進課の中西淳課長は「風疹の流行はことしも続くとみられるので、助成制度を利用して1人でも多くの方にワクチンを打って頂きたい」と話していました。

 

東京・国立感染症研究所によりますと、去年1年間に、風疹と診断された人は全国で14357人にのぼり、このうち人口100万人あたりの患者数は和歌山県は大阪と東京に次いで全国で3番目に多いということです。