妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹が、首都圏を中心に流行するなか、東京・中野区は、婚姻届を出した人たちに予防接種を受けるよう呼びかけるチラシを配る取り組みを始めました。
風疹は、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんが心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあり、実際、7人の赤ちゃんが去年10月以降に報告されています。予防にはワクチンの接種が有効ですが、妊娠中は赤ちゃんへの感染の原因となる可能性があるため、接種が受けられません。
このため、東京・中野区は、妊娠する前にワクチンを接種してもらおうと、今週から、婚姻届を出しに来た人たちに予防接種を呼びかけるチラシを配りはじめました。
チラシには「女性だけでなく、同居する家族も予防接種を受けましょう」などと書かれていて、中野区は「早めに予防して、心配なく妊娠や出産を迎えてほしい」と話しています。
婚姻届を出しに来た女性は「風疹がはやっていることは知っていましたが、妊娠中は予防接種ができないとは知りませんでした。周りの友だちにも伝えたいと思います」と話していました。