NEW2018年10月30日

ダメ!? 輸入果汁の“国産”ワイン

国産ワインにどんなイメージを持っていますか?実は日本国内でつくられるワインの表示には、これまで明確なルールがありませんでした。ブランド化の後押しに向けて10月30日に始まったのが「産地」や「品種」の表示の厳格なルールです。

ワイン、好きですよ。知識は全然ありませんが・・・

始まったのは、国産ワインの表示についての国税庁のルール。国産のぶどうだけを使い、国内で製造されたものに限って「日本ワイン」と表示できると決まったの。

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産地を表示するには、その地域で収穫したぶどうを85%以上使い、同じ地域の醸造施設で製造しないとダメ。

ぶどうの品種名や収穫した年を示す場合もそれぞれ85%以上使うことが求められるようになるわ。

今までも国産のワインを買ったことはありますが?

これまでは表示に明確なルールがなかったので輸入のぶどう果汁を原料にしていても「国産ワイン」と呼ばれたり、別の地域で収穫されたぶどうを使っていても醸造施設の場所をブランドとして表示したりするケースもあってわかりにくいと言われてきた。

ルールをはっきりさせることで、ブランド化の後押しにつなげようという狙いね。

輸入のぶどう果汁を使ったものはこれからは何と表示されるんですか?

その場合は「日本ワイン」ではなく、「国内製造ワイン」ね。

なるほど。厳格なルールでブランド力を高める点では、海外の著名なワイン産地が先を行っていますよね。

フランスの「ボルドー」や「ブルゴーニュ」、イタリアの「ピエモンテ」。ブランド化に成功したワインはすでに産地表示に厳密なルールがあって、消費者もしっかりとラベルを吟味してお気に入りの1本を選ぶわよね。

「日本ワイン」もルールがしっかりすることで世界へのアピールがしやすくなるとよいですね。早速お店にいってラベルを見てみようっと!

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ちょっと待って。新しいルールはこれから「瓶詰め」されるワインから適用される。

ラベルを刷新するワイナリーも多いようだけど、すでに瓶詰めされたものは対象外だから、お店のワインのラベルが直ちに張り替えられるわけではないの。

新しいラベルにいつ出会えるか、楽しみにしていて。