NEW2018年03月22日

独身寮復活の動き あなたなら入居しますか?

大手商社の伊藤忠商事が、通勤に便利な駅近くに大規模な独身寮を新設しました。企業の独身寮は、バブル崩壊後に売却が相次ぎましたが、最近は社員の働きやすい環境づくりで優秀な人材の採用などにつなげようと、新たに整備する動きが出てきているようです。

独身寮といえば、家賃が安いのがメリットですよね。
この会社の家賃は、ずばりいくらですか。

伊藤忠商事が新設した独身寮は、横浜市にある東急東横線の日吉駅から徒歩3分。都心の本社まで、およそ30分で通勤できるそうよ。6畳のワンルームに、キッチンとシャワールームもついて、家賃は月1万5000円。付近の相場と比べると5分の1くらいだというから、かなり安いといえるわね。

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新築だし、家賃と通勤時間を考えるとかなり魅力的ですね。
あとはプライバシーの面が気になりますが…。

たしかにそこは気になるところだけど、会社としては、むしろ独身寮を新入社員どうしのコミュニケーションの場にしたいという狙いがあるの。寮は男子寮で女子は入室禁止。360人が入居でき、共用のカフェスペースやキッチン、それに大きなお風呂もある。

平日は朝食が無料で提供され、日常的に社員が顔を合わす環境になっている。まさに同じ釜の飯を食う仲間、というわけね。会社側は「社員どうしが交流も深めることで組織力の向上を実現したい」と話している。

こうした独身寮復活の動きは、東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドや、大手印刷会社の凸版印刷といった、ほかの大手企業でも相次いでいるんだって。

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僕も入社1年目は仕事に慣れず、不安ばっかりでした。
その点、同じ寮に相談できる同期がいるのは心強いですね。

最近は学生優位の売り手市場が強まっていて、企業は優秀な人材を集めるのに苦労しているでしょ。しかも、都心のワンルームマンションの家賃は値上がりが続いている。家賃が安い独身寮は、企業が学生に福利厚生の充実をアピールする材料にもなりそうね。