新型コロナ 世界からの報告
米 新規感染者の約9割「XBB.1.5」に
感染者は1月以降 減少傾向

2023年3月4日

アメリカで広がる新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB.1.5」について、CDC=アメリカ疾病対策センターは国内で新たに感染した人のおよそ9割がこのウイルスに感染しているとする最新の推計を発表しました。

アメリカのCDCは3月4日までの1週間に、国内で新型コロナに新たに感染した人のうち89.6%がオミクロン株の「XBB.1.5」に感染しているとする推計を発表しました。

前の週の85.4%と比べると、およそ4ポイントの増加となり、2022年12月以降、感染者に占める割合が上昇し続けています。

一方、アメリカで新たに報告された感染者の数は、3月1日の時点で1日平均およそ3万2000人と、1月以降、減少傾向を示しています。

また、新たに入院する患者の数は、2月28日の時点で1日平均およそ3300人、死者の数は3月1日の時点で1日平均およそ330人で、いずれも1月以降、おおむね減少する傾向が続いています。

アメリカ国内の感染状況について、CDCは、地域ごとに「低い」「中程度」「高い」の3段階に分類して発表していますが、3月2日の時点でおよそ82%の地域が「低い」に分類され、「高い」に分類された地域は、全体のおよそ2%にとどまっています。