新型コロナ 世界からの報告
米 ファウチ博士が新型コロナウイルスに感染

2022年6月16日

アメリカ政府の首席医療顧問として新型コロナウイルス対策にあたるファウチ博士が6月15日、新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。症状は軽く、しばらくの間、在宅で職務にあたるとしています。

NIAID=アメリカ国立アレルギー・感染症研究所は6月15日、所長を務めるファウチ博士が新型コロナウイルスの抗原検査で陽性になったと発表しました。

ファウチ博士は2回のワクチン接種に加え、追加の接種も終えていて、症状は軽いということです。

ファウチ博士は感染症の専門家で、新型コロナウイルスの感染がアメリカで明らかになった当初から、政府の感染対策を主導し、現在は首席医療顧問として助言にあたっています。

NIAIDによりますと、ファウチ博士は最近、バイデン大統領など政府の高官と近い距離で接触したことはないということで、今後は、検査で陰性が確認されるまで、在宅で職務にあたるとしています。

アメリカではこのところ、1日に報告される新型コロナウイルスの感染者が平均で10万人程度、死者の数も300人前後と比較的多い状況が続いています。

特に、より感染力が強いとされるオミクロン株の「BA.4」や「BA.5」といった変異ウイルスが増加していて、今後再び感染が拡大する可能性も指摘されています。