新型コロナ 世界からの報告
アメリカ 一日の感染者100万人超
オミクロン株拡大か

2022年1月5日

アメリカで一日に報告される新型コロナウイルスの感染者の数が1月3日、100万人を超え、これまでで最も多くなりました。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、1月3日に報告された感染者の数はおよそ108万人と、これまでで最も多かった2021年12月30日の59万人を超えて過去最多を更新しました。

アメリカでは2021年12月から感染者の急速な増加が続いていて、背景には感染力の強い変異ウイルスのオミクロン株の拡大があるとみられています。

感染者の増加が特に顕著なニューヨーク市では1月2日時点で、新型コロナウイルスに感染して入院している人が5000人を超えるなど、各地で医療体制がひっ迫する懸念が出ています。

アメリカではクリスマスから年末年始にかけて大勢の人が旅行したり会食をしたりする機会が増えたことで今後も感染者の急増が続く可能性があり、政府はワクチンの効果を高める追加接種を強く呼びかけるなど警戒を強めています。

バイデン大統領「これからの数週間は厳しいものに」

バイデン大統領は1月4日、首席医療顧問を務めるファウチ博士らと新型コロナウイルスの感染拡大の状況について協議し「オミクロン株はこれまで見たことがないほど非常に感染力が強く、感染者の数は引き続き増加するとみられる。これからの数週間は厳しいものになるだろう」と述べました。

そのうえで「重症化や死亡を防ぐうえで、ワクチンの接種、それに効果を高めるための追加の接種は効果が高い。まだ接種していない人はすぐに接種してほしい。そしてまだ接種できない子どもは、周りの人が接種することで守ってほしい」とあらためて接種を呼びかけました。

さらに、重症化を防ぐための飲み薬が今後より広く利用できるようになるとして「この国と国民に新型コロナウイルスが与える影響を劇的に変えるゲームチェンジャーになる」と強調しました。

CDC=疾病対策センターの最新の分析では1月1日までの1週間にアメリカで報告された新型コロナウイルスの感染者のうち、およそ95%をオミクロン株が占めると推定されています。