新型コロナ 世界からの報告
トンガ コロナ市中感染でロックダウン
支援活動への影響懸念

2022年2月2日

1月、海底火山の噴火で大きな被害を受けた南太平洋の島国トンガで、外国からの入国者以外で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されました。2月2日から経済活動などを厳しく制限する「ロックダウン」が導入され、現地では支援活動に影響が出ることも懸念されます。

現地メディアによりますと、トンガのフアカバメイリク首相は2月1日夜、新型コロナの感染者2人が確認されたと発表しました。

2人は首都ヌクアロファの港湾施設で働いていたということで、トンガでは初めての市中感染だとしています。

これを受けて政府は、日本時間の2月2日午後2時から、国内全土で外出や経済活動を厳しく制限するロックダウンを導入しました。

トンガでは、1月15日に発生した海底火山の大規模な噴火による津波や火山灰の大きな被害を受け、日本の自衛隊やオーストラリア、それにニュージーランドなどが復興支援活動を行っています。

トンガは新型コロナの厳しい水際対策を続けていることから、各国は支援物資の引き渡しは、人と人との接触を避けて行うなどの対応を求められていますが、今回の感染者と各国の支援活動が関係しているかどうかは明らかになっていません。

現地では、噴火から2週間以上がたつ今もインターネットがつながりにくい状態が続くなど、市民生活の復旧に時間がかかっていて、ロックダウンによる支援活動への影響も懸念されます。