新型コロナ 世界からの報告
台湾 コロナ感染急拡大
隔離10日から3日に短縮 経済活動配慮

2022年4月26日

台湾では新型コロナウイルスの感染が急拡大していて、域内の新たな感染確認が2日連続で5000人を超えました。その一方で、当局は、経済活動などへの影響を抑えるため、濃厚接触者の隔離期間を10日間から3日間に短縮することを決めました。

台湾では、4月に入って変異ウイルスのオミクロン株の感染が急拡大していて、当局の発表によりますと、域内の新たな感染確認が4月24日、初めて5000人を超え、4月25日も、5100人台となりました。

こうした状況を受けて当局は、公衆衛生や医療部門の負担を減らすため、濃厚接触者の範囲を感染者と同居する家族や同じ居室で働く人などに狭めることを決め、4月25日から実施に移しました。

さらに、濃厚接触者の増加による経済活動などへの影響を抑えるため、隔離期間を10日間から3日間に短縮します。

その後の4日目から7日目までは毎日、簡易検査を義務づけ、陰性であれば人混みを避けるなどの条件で仕事に出ることも可能としています。

隔離の短縮について、首相にあたる蘇貞昌 行政院長は「われわれは上海のような都市封鎖は行わず、人々が徐々に正常に生活できるようにしていく」と話しています。

一方、海外から到着した人の隔離は、ウイルスの変異状況などを引き続き見る必要があるとして、10日間を維持するとしています。