新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にある韓国では、1月30日から、室内でのマスクの着用義務が緩和されることになりました。
韓国政府が1月20日開いた対策本部で、ハン・ドクス(韓悳洙)首相は「ことしに入って3週間連続で新型コロナの新規感染者数が減少傾向を続けている」と指摘しました。
そのうえで、マスクの着用義務の緩和を判断する4つの指標のうち、死者や重症者の数など3つで、必要な水準を満たしたと説明しました。
これを受けてハン首相は、旧正月の連休のあとの 1月30日から、室内でのマスクの着用について「義務」から「勧告」に緩和する方針を示しました。
ただ、公共交通機関や医療機関などでは着用義務を当面維持するとしています。
韓国では2022年9月に、屋外でのマスク着用の義務が全面的に解除されていますが、今回の決定により、2020年10月から続いていたマスクの着用義務が、ほとんどの場所でなくなることになります。
一方、韓国の通信社、連合ニュースは、民間企業が2200人を対象に先週行った調査で、室内での着用が義務でなくなっても、65%余りの人が引き続き着用を続けると回答したと伝えています。