新型コロナ 世界からの報告
インドネシア
外国人の出国制限を一部変更 日本側の申し入れで

2020年7月6日

インドネシア政府は、新型コロナウイルスの感染状況の悪化を受け、外国人が出国する場合にワクチン接種が完了しているよう求めるとしましたが、日本大使館の申し入れを受けて方針を変更し、首都ジャカルタとその周辺に住む外国人が近郊の空港から出国する場合は、ワクチン接種を求めないとしました。
ただ、空港に到着するまでに長距離移動を伴う日本人については、ワクチン接種が完了していないと出国できないことから、日本大使館はこうした日本人の出国も認めるよう申し入れを続けることにしています。

インドネシアでは、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」が広がるなど感染が急拡大しているのを受け、7月6日から外国人が入国する時と出国する時のいずれも、ワクチン接種が完了しているよう求めることにしました。

これについて現地の日本大使館は、帰国して接種を受けようとする日本人が出国できなくなるとしてインドネシア政府に対して事情を考慮するよう申し入れていました。

その結果、首都ジャカルタとその周辺に住む外国人が現在唯一、日本便が発着しているジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ国際空港から出国する際には、ワクチン接種を求めないとする回答が得られたということです。

しかし、空港に到着するまでに長距離の国内移動を伴う日本人については、引き続き、ワクチン接種が完了していないかぎり出国が認められないということです。

このため日本大使館では、こうした日本人の出国も認めるよう、申し入れを続けることにしています。