香港では、7月1日に中国に返還されて25年となるのを前に、関連の祝賀行事の参加者に事前の隔離を求めています。異例の措置がとられる中、習近平国家主席が香港を訪問するのか、関心が高まっています。
香港は7月1日、イギリスから中国に返還されて25年となり、これを祝う記念式典が行われる予定です。
式典に招待されている立法会議員によりますと、香港政府から新型コロナ対策として、6月23日から公共交通機関を利用しないことや人の集まるところに行かないこと、それに、式典の前日は指定のホテルに宿泊するよう求められているということです。
また、同居する家族なども含め、PCR検査を毎日受ける必要があるということです。
このほか香港メディアは、空港で要人を出迎える歓迎行事に参加する小学生も、6月23日からホテルで隔離されると伝えるなど、異例の措置がとられています。
2022年は返還の記念式典と合わせて、政府トップの行政長官に就任する李家超氏の就任式も行われるほか、「一国二制度」のもとで高度な自治が約束された50年間のちょうど半分にあたる節目の年です。
5年に一度の行政長官の就任式には、これまで中国の国家主席が毎回出席してきましたが、2020年1月に新型コロナウイルスの感染が拡大して、武漢で都市封鎖の措置がとられて以降、中国本土の外に出ていない習近平国家主席が今回、香港を訪問するのか、関心が高まっています。