新型コロナ 世界からの報告
ワクチン未接種の乗務員解雇へ
香港 キャセイパシフィック航空

2021年9月8日

香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空は、新型コロナウイルスのワクチンを接種していない乗務員を配置することが難しくなったとして、一部の乗務員の解雇を決めたと明らかにしました。

キャセイパシフィック航空は9月8日「新型コロナウイルスのワクチンを接種せず、医療上の理由で接種ができないという証明を提出していない乗務員の解雇を決定した」と明らかにしました。

理由について、会社側は「感染の広がりは会社の運営に深刻な影響を及ぼしており、世界各地で厳しい入境制限の措置が実施される中、ワクチンを接種していない乗務員を配置することが難しくなったため」と説明しています。

香港ではことし6月以降、域内での感染が抑え込まれた状況で、これまでに人口の半分以上にあたるおよそ370万人が2回のワクチン接種を終えています。

こうした中、9月からワクチンを接種していない学校の教員や公務員に対し、2週間に1度、自費によるPCR検査が義務づけられるなど、ワクチン接種を促す動きが強まっています。