新型コロナ 世界からの報告
ドイツ 新型コロナの規制を段階緩和
3月20日以降大部分撤廃へ

2022年2月17日

ドイツ政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、小売店やレストランを利用する際に求めてきた規制などについて、段階的に緩和を進め、3月20日以降に大部分を撤廃する計画を発表しました。

ドイツではオミクロン株の感染が広がり、一日の新規感染者数は20万人を超える日も続いていますが、専門家らは今後数週間で感染状況は改善に向かうと予測しています。

こうした中、ショルツ首相は2月16日、記者会見し、これまでの規制を3段階に分けて緩和する計画を発表しました。

それによりますと、まず、生活必需品を販売する店以外の小売店での買い物について、ワクチンの接種を終えた人などに限るとしていた規制が全土で廃止されます。

また、3月4日以降はワクチン接種を終えていない人であっても検査の陰性証明を提示すればレストランでの飲食が可能となるほか、スポーツなど屋外での大規模なイベントでは最大2万5000人の観客の受け入れが認められるとしています。

さらに、3月20日以降は、企業に対し、従業員の在宅勤務を認めるよう求める規制など大部分の規制が撤廃されます。

一方で公共交通機関などでのマスクの着用は引き続き必要だとしています。

会見でショルツ首相は「パンデミックは終わったわけではなく、慎重さを忘れてはいけない」と述べ、警戒しながら徐々に緩和を進めていく方針に理解を求めました。