新型コロナ 世界からの報告
ヨーロッパ各国
ワクチン接種進めるため対策強化 感染再拡大で

2021年11月23日

新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているヨーロッパでは、オーストリアが2022年2月からワクチン接種を義務化する方針を打ち出すなど、各国がワクチン接種を進めるための対策を強化しています。

ヨーロッパでは、ドイツやオーストリアで新型コロナウイルスの一日の感染者数が過去最多の水準になるなど感染が再び広がっていて、各国がワクチン接種を進めるための対策を強化しています。

このうち、オーストリア政府が、2022年2月からワクチン接種を義務化する方針を決めたほか、イタリア政府は、警察官や、小売店の従業員など、多くの人と接する職業を対象にワクチン接種の義務化を検討しています。

また、ワクチンを接種していない人への規制を強化する動きも出始めていて、ドイツでは、首都ベルリンなど感染状況の深刻な地域で、ワクチンを接種していない人の飲食店などの利用が禁止されたほか、ギリシャでも、11月22日から同様の措置がとられました。

さらにフランス政府は、飲食店などを利用する際にワクチンの接種証明か、PCR検査などによる陰性証明の提示を義務づけていますが、ワクチン接種を優先するため、無料だった検査を先月から有料にしています。

ヨーロッパでは、オーストリアやドイツで、ワクチン接種を済ませた人の割合が全人口の60%台で頭打ちとなるなど、伸び悩む接種率をいかにして上げるかが各国の課題になっています。