イギリスでは新型コロナウイルスの変異ウイルス、オミクロン株の感染が拡大していることからワクチンの追加接種を強化していて、ロンドン市内のワクチンの接種センターには接種を受けに来た人たちの長蛇の列ができています。
イギリスでは変異ウイルスのオミクロン株の感染が急速に拡大していて、ジャビド保健相は、ロンドンでは感染者の4割余りをオミクロン株が占めていて、まもなく半数を超えるという見方を示しています。
政府はオミクロン株には追加接種が必要だとして、12月末までに18歳以上のすべての対象者に行う方針を掲げています。
12月14日、ロンドン市内のワクチン接種センターには少しでも早く追加接種を受けようとおよそ150人が沿道に長い列を作っていました。
このうち24歳の男性は「30分前から並んでいます。クリスマスを前に年配の親戚と一緒に過ごす機会などがたくさんあると思うので、良いタイミングだと思って来ました」と話していました。
23歳の女性はオミクロン株の感染の広がりを懸念しているとしていて「移動の電車の中で少しでも安心できるよう追加接種を受けに来ました」と話していました。
イギリス政府は追加接種を強化するためボランティアや軍も動員していて、感染拡大のスピードを遅らせたい考えです。