新型コロナ 世界からの報告
中国 コロナ対策緩和後に感染拡大
病院の発熱外来に大勢の列

2022年12月20日

中国では、新型コロナウイルスの感染対策が緩和されたあと、感染が拡大していて、上海など各地の病院の発熱外来には大勢の人が列を作るなど、各地の政府などが対応に追われています。

中国政府が12月7日、新型コロナウイルスの感染対策の緩和に踏み切ったあと各地で感染が拡大しています。

このうち上海では、12月19日、市内中心部にある病院に設けられたPCRの検査場や発熱外来の受け付けにマスクをした大勢の人が並んでいる様子が見られました。

地元メディアは、発熱外来を訪れる大勢の人の列はここ数日見られ中には何時間も並んだ人がいたと伝えています。

こうした状況を受けて、上海市は12月19日、市内にあるおよそ2600か所の医療機関に発熱外来を設けるとともに、電話で24時間受け付ける相談窓口を開設したことを明らかにしました。

また、北京市も12月19日、発熱を訴える人が増え続けているとして、94か所だった発熱外来をこれまでに1263か所まで増やしたと発表したほか、広州市は、退職した医療関係者1000人近くを現場に復帰させたことを明らかにするなど各地の政府などが対応に追われています。