新型コロナ 世界からの報告
中国の感染者3日連続で最多
ゼロコロナに不満 各地で抗議活動

2022年11月26日

中国では新型コロナウイルスの感染者が3日連続で過去最多を更新し、「ゼロコロナ」政策のもと、厳しい行動制限などを伴う感染対策がとられています。これに対して、人々の不満が高まり新疆ウイグル自治区など各地で抗議活動が起きています。

中国政府によりますと、11月25日に確認された新型コロナウイルスの感染者は、首都・北京で初めて2000人を超えたほか、すべての省や自治区などを合わせておよそ3万4000人となり、3日連続で過去最多を更新しました。

中国では「ゼロコロナ」政策のもと、厳しい行動制限などを伴う感染対策がとられていますが、これに対して人々の不満が高まっていて、このうち新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチで人々が抗議活動を行っているとする映像が11月25日からインターネット上に相次いで投稿されました。

ロイター通信が配信した映像には、大勢の人々が大きな声で封鎖の解除を求めたり、白い防護服を着た当局の担当者とみられる人たちと小競り合いになったりする様子が映っています。

ウルムチでは11月24日、高層マンションで起きた火事で10人が死亡したあと、感染対策で逃げ道が封鎖され救助が遅れたという情報が広がりましたが、地元政府は記者会見を開いて否定していました。

インターネット上には、内陸部の重慶などほかの地域でも厳しい対策に不満を訴えているとする映像が出回っていて、各地で抗議活動が起きています。