中国の習近平国家主席は、岸田総理大臣が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことを受けて、お見舞いの電報を送りました。
中国国営の新華社通信によりますと、習近平国家主席は、岸田総理大臣が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことを受けて、8月22日、お見舞いの電報を送りました。
この中で習主席は「岸田総理大臣が新型コロナウイルスに感染したことを知り、心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復を願っている」と伝えたということです。
そのうえで「ことしは中国と日本の国交正常化50周年にあたり、新時代の要請に応える両国関係の構築を、ともに推し進めていきたい」としています。
日中両国は、中国が海洋進出の動きを強めていることなどに加えて、台湾情勢の緊張も波及し、関係が悪化していますが、先週、秋葉国家安全保障局長と、中国の外交を統括する楊潔※チ政治局委員が会談した際には、国交正常化50年の節目を9月に控えていることも踏まえ、対話の重要性を再確認していました。
習主席は、アメリカのバイデン大統領が7月、新型コロナウイルスの陽性が確認された際も、お見舞いの電報を送っています。
※「チ」は、竹かんむりに褫のつくり
松野官房長官 中国側の対応を歓迎する姿勢示す
これについて松野官房長官は、記者会見で「お見舞いのメッセージがあったことは、両国首脳間の信頼関係の強化に資するものと受け止めている」と述べ、中国側の対応を歓迎する姿勢を示しました。