新型コロナ 世界からの報告
中国 上海 外出制限解除から1か月
経済活動の再開加速の考え

2022年7月1日

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染対策で2か月余り続いた厳しい外出制限が解除されて、7月1日で1か月となりました。
経済への影響が広がる中、上海市当局は感染の拡大を抑え込みながら経済活動の再開を加速させたい考えです。

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染対策で2か月余り続いた厳しい外出制限が6月1日に解除され、一日の感染者数も海外からの入国者を除いて、6月30日まで4日連続でゼロだったと発表されています。

外出制限の解除から7月1日で1か月となり、上海市当局は感染を抑え込んでいるとして、6月29日に飲食店の店内での飲食を各地で解禁したのに続き、7月1日からは観光スポットとなっているテレビ塔のほか、博物館などの公共施設を開放しました。

子どもを連れて博物館を訪れた女性は「正常な生活が戻ってきていると感じ、とてもうれしいです。もう封鎖された状態には戻って欲しくないです」と話していました。

長期にわたる外出制限で経済への影響が広がる中、当局は感染の拡大を抑え込みながら経済活動の再開を加速させたい考えですが、感染者が出た場合、建物を封鎖するなどの厳しい感染対策は維持する方針を示していて、今後経済の回復が順調に進むかが焦点です。