新型コロナ 世界からの報告
中国 上海 店内での飲食 各地で解禁

2022年6月29日

新型コロナウイルスの感染対策として行われた厳しい外出制限が解除された中国の上海では、感染が抑え込まれていることから、当局は6月29日から飲食店の店内での飲食を各地で解禁しました。

新型コロナウイルスの感染対策で、2か月余りにわたる厳しい外出制限が解除された中国の上海では、6月28日の新型コロナウイルスの一日の感染者数が海外からの入国者を除いてゼロだったと発表され、6月28日までの5日間の感染者も4人にとどまっています。

こうした中、上海市当局は、感染を抑え込んでいるとして、飲食店の店内での飲食を29日から各地で解禁しました。

ただ、店内での飲食が認められるのは、直近の1週間以内に感染者が確認されていない地域などに限られるほか、当面は店の面積に応じて入店する客の数を制限することにしています。

日本人が多く住む地域にある、北海道の料理を提供する店は、昼前から客でにぎわい、訪れた女性は、「店内で飲食できると聞いてすぐに店を訪れました。感激しています」と話していました。

店を経営する門馬裕一さんは、「国の政策が今後どうなるか分かりませんが、お客さんに励ましてもらっているので頑張っていきたいです」と話していました。

上海では、外出制限の期間中に収入が断たれ、厳しい経営状況に陥っている飲食店が少なくなく、当局としては、感染対策を維持しながら経済活動の再開を加速させたい考えです。