新型コロナ 世界からの報告
上海 感染者数 連日過去最多も
習主席「ゼロコロナ」政策堅持

2022年4月14日

中国の上海では、新型コロナウイルスの一日の感染者数が4月13日も過去最多を更新しました。習近平国家主席は、徹底して感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を続ける考えを改めて強調したものの、長期化する外出制限に対する住民の不満は根強く、難しいかじ取りを迫られています。

中国の上海では、新型コロナウイルスの一日の感染者数が、4月13日に無症状の人を中心に2万7719人確認され、2日連続で過去最多を更新しました。

上海市当局は、各地で厳しい外出制限を続けていますが、住民からは「病院にすぐに行けない」とか「食料などの生活物資が足りない」といった不満の声が上がっています。

こうした中、国営の新華社通信によりますと、習近平国家主席は4月13日、視察先の南部 海南島で、地元幹部を前に演説し、新型コロナウイルス対策について、経済や社会に与える影響を最小限度に抑えるよう指示しました。

その一方で「堅持こそ勝利だ。油断やえん戦気分を克服すべきだ」と述べ、徹底して感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を続け、感染対策を緩めない考えを改めて強調しました。

しかし、長期化する外出制限に対する住民の不満は根強く、習近平指導部は難しいかじ取りを迫られています。