新型コロナ 世界からの報告
中国政府“春節の大型連休中
農村部でコロナ感染者増加せず”

2023年1月30日

中国政府は、1月下旬の旧正月の「春節」にあわせた大型連休中、感染拡大が懸念された農村部で、新型コロナウイルスの感染者は増えなかったとして「全国の感染状況はすでに低い水準に入っている」と発表しました。

中国政府は1月30日の記者会見で、1月21日から27日までの旧正月の「春節」にあわせた大型連休中に、農村部にある小規模な医療機関を受診した患者の人数をモニタリングした結果を明らかにしました。

それによりますと、連休の7日間に発熱外来を受診した患者の数は連休前と比べておよそ40%減少し、受診者が最も多かった12月23日と比べると9割以上、減少したとしています。

ただ、詳しい人数は明らかにしていません。

2023年の春節は、中国政府が「ゼロコロナ」政策を終了させてから初めての大型連休で、行動制限がなくなったことから、大勢の人が帰省する農村部での感染拡大が懸念されていました。

中国政府の担当者は、連休中に農村部で新型コロナウイルスの感染者は増加しなかったとして「全国の感染状況はすでに低い水準に入り、各地の感染者は着実に減少している」と強調していますが、これまでに毎日の感染者数や省ごとの詳しいデータなどを明らかにしていません。