新型コロナ 世界からの報告
中国 天津でオミクロン株確認
1300万人以上にPCR検査開始

2022年1月9日

中国の首都、北京に隣接する天津で、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の「市中感染」とみられるケースが確認され、地元当局は1月9日朝から、1300万人以上いる全市民を対象にPCR検査を始めました。
北京オリンピックの開催を控える中、中国政府は感染拡大に警戒を強めています。

国営の中国中央テレビによりますと、天津で新型コロナウイルスへの感染が分かった29歳の女性と10歳の小学生の女の子が、オミクロン株に感染していることが確認されたということです。

また、2人の濃厚接触者のうち18人に新型コロナの陽性反応が出ていて、オミクロン株の感染者はさらに増える可能性もあります。

中国本土では、海外から到着した人やその濃厚接触者がオミクロン株に感染したケースは確認されていましたが、今回確認された2人は家族ではなく、過去14日間、天津を離れていないことなどから、感染経路が分からない「市中感染」とみられます。

これを受けて、天津市当局は1月9日朝から、1300万人以上いる全市民を対象にPCR検査を始めました。

中国では陝西省の西安で2021年12月以降、新型コロナの感染者がおよそ2000人に上り、全市民を対象にした厳しい外出制限が続いているほか、河南省でも1月に入って感染が広がっていて、北京オリンピックの開催を2月に控え、中国政府は感染拡大に警戒を強めています。