日本代表パラクロスカントリー・バイアスロン

北京オリンピック・パラリンピック日本代表選手のプロフィールを競技別にお伝えします。

新田佳浩 にった・よしひろ

【生年月日】1980/6/8

【出身地】岡山県

プロフィール

クロスカントリースキー、立って滑るクラスの新田佳浩選手は岡山県西粟倉村出身の41歳。3歳の時、祖父が運転する農業用の機械に巻き込まれる事故で、左腕のひじから下を失いました。父親の勧めで小学3年生からクロスカントリースキーを始め、パラリンピックには、初めて出場した1998年の長野大会から7大会連続での出場となります。左右のスキー板を平行にして滑るクラシカル走法の技術は、世界のトップ選手からも「美しい滑り」と評価され、2010年のバンクーバー大会ではクラシカルの2種目で金メダルを獲得。バンクーバー大会のあと祖父が亡くなり、競技への熱を失って、一時は引退も考えましたが、祖父のためではなく「今度は自分のために金メダルをとりたい」と考えて競技を続け、2018年のピョンチャン大会では、10キロクラシカルで自身3つめとなる金メダルを獲得しました。2021年5月には左足首を捻挫しておよそ2か月間、ローラースキーで行う夏場のトレーニングが積めませんでしたが、2021年12月にカナダで行われたワールドカップの今シーズン初戦では、7.5キロクラシカルで8位に入りました。その後も「変化を恐れては成長はない」とフォームを見直し、ポールをつく位置を数センチ単位で調整するなど、貪欲に技術の向上を目指していて状態は上向きつつあります。また、日本代表の精神的な支柱として後輩の育成にも力を入れていて、技術面の指導はもちろん「大切なのは思いの伝承」と、スキーにかける情熱や日本代表としての責任感などを積極的に若手に伝えるなど「プレーイングマネージャー」 としての役割も担っています。今大会を最後に現役を引退することを表明している新田選手は30年以上にわたる競技人生の集大成として北京大会に臨みます。

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