日本代表パラスノーボード

北京オリンピック・パラリンピック日本代表選手のプロフィールを競技別にお伝えします。

市川貴仁 いちかわ・たかひと

【生年月日】1991/9/18

【出身地】埼玉県

プロフィール

足に障害があるクラスの市川貴仁選手は埼玉県寄居町出身の30歳でパラリンピックには初めての出場です。22歳の時に交通事故で左足を切断し、ひざの下から義足となりました。それから約1年後、友人の誘いで試したスノーボードで「板を履くと自由にスピードが出せて、疾走感を得られる」と楽しさを知りました。その一方で、「友人から『下手くそだな』と言われて、悔しかった」と負けず嫌いな性格に火がつき、「絶対にうまくなる」と本格的にスノーボードに挑戦するようになりました。その後、競技歴30年でスノーボード教室で教える元プロスノーボーダーの校長に弟子入りを志願し、「義足だからできないことはない」という教えを胸に、いちからスノーボードの滑りの基礎を学びました。前回のピョンチャン大会には代表に選ばれず、競技から離れることも考えましたが、気持ちを切り替えて北京大会を目指してきました。スノーボード教室でインストラクターをしながら、合間に滑り込んだほか、筋力と柔軟性の向上を目指してトレーニングに励み、4年前から10キロほど体重を増やしたといいます。その結果、2022年1月にノルウェーで行われた世界選手権ではスノーボードクロスで5位に入りました。明るい性格と笑顔で日本代表のムードメーカー的な存在の市川選手は、花柄をトレードマークにしていて、ふだん使う義足にも花の模様を入れています。「義足のことや、義足でスノーボードができることを多くの人に知ってもらうためにも北京大会で活躍して花を咲かせたい」と初のパラリンピックでの活躍を誓います。

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