日本代表パラスノーボード

北京オリンピック・パラリンピック日本代表選手のプロフィールを競技別にお伝えします。

小栗大地 おぐり・だいち

【生年月日】1981/1/19

【出身地】愛知県

プロフィール

足に重い障害があるクラスの小栗大地選手は名古屋市出身の41歳。2大会連続のパラリンピック出場です。小学5年生のときにスノーボードに出会った小栗選手は25歳のときにプロの資格を取得し、国内大会で入賞するなどトップクラスのプロ選手として活躍してきました。しかし、スノーボードだけで生計を立てるのが難しくなり、30歳の時に金属加工会社に就職し、その工場で作業中に落下してきた約2トンの鉄板の下敷きとなって右足の太ももから下を失いました。事故当時32歳だった小栗選手は「義足をつけてもう一度スノーボードに挑戦する」とすぐに決意し、競技用の義足で再びスノーボードを始めました。最初は慣れない義足に何度も転んだと言いますが、「やればやるほどどんどん面白くなった」と練習に励み、ワールドカップの表彰台に上がるなど実力をつけて前回のピョンチャン大会でパラリンピック初出場を果たしました。しかし、ピョンチャン大会では、スノーボードクロスは7位、バンクドスラロームは6位と、出場した2種目でいずれもメダルには届きませんでした。小栗選手はこの大会の直後に「もっと速く滑る」と再び新たな挑戦をすることを決意し、「スタンス」と呼ばれる足の位置の変更に踏み切りました。スノーボードを始めたころから左足を前にして滑っていた「スタンス」を変更し、義足の右足側を前にすることにしたのです。利き腕を変えるほどの変更にも小栗選手は「ゼロからスタートする面白さもある」と飽くなき探究心で滑り込みやトレーニングに励み、2021年のワールドカップで優勝を果たすなど着実に実力を伸ばしました。「レベルは今のほうが上」と確かな手応えと自信を胸に、2回目のパラリンピックで悲願のメダル獲得を目指します。

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