ポジション争いは激化していく方がいい いろんな人からの吸収を常に考えている

中山雄太

サッカー #自分を奮い立たせたいとき

サッカー日本代表の左サイドバックとして活躍が期待されている中山雄太。
ドイツやスペインなど、強豪と対戦するワールドカップに向けた心境を問われると声のトーンが上がった。
「わくわくしかない」

粘り強い守備と正確なパスを持ち味とする中山。
しかし、ワールドカップで主力として活躍するためには、激しいポジション争いを勝ち抜かなければならない。

同じポジションには経験豊富で運動量が持ち味の長友佑都に加え、高さが持ち味の伊藤洋輝といった選手がいるからだ。
それでも、この厳しいともいえる状況が中山のモチベーションをさらに上げていた。

「もっともっとポジション争いは激化していく方がいいと思っている。いろんな人からの吸収は常に考えている。レギュラーに100%定着していないことが原動力になっていて、そこが100%になっていくように日々しっかりやり続けたい」

苦境をみずからの成長のチャンスととらえる25歳。
ライバルに勝つために胸を借りたのが日本代表の攻撃の要で4つ年上の伊東純也だった。伊東はフランス1部リーグでも得点をマークするなど結果を出している。
スピードのあるドリブル突破が持ち味だ。
その伊東と1対1の練習を繰り返しスピードのある強豪への対策を講じてきた。

「(伊東)純也君のようなスピードのあるドリブラーに対して、どう対処してくかを練習した。ひとりひとりが対じする相手に負けなければ、守備で言えば失点はしないと思う。そこのレベルをどれだけ引き上げられるかが大事になってくる」

6月のブラジル戦では、世界屈指のストライカー、ネイマールなどと対戦し世界ランキング1位のスピードを体感。鍛えてきた守備に大きな手応えもつかんだ。

直前に迫ったワールドカップに向けて状態は上がってきているという中山。
代表でのレギュラー争い、そして初の大舞台に向けて決意は固まっている。

「まずはどんな状況でも自分のプレーを出して、それが成長につながるのがベスト。その中でお互いが刺激し合っていくのがいいと思っている。強豪との対戦は楽しみでしかない。やっぱりやるからには強いチームとやれた方がいい。そこに勝っていくのが楽しみだ。ワールドカップは確実に自分にとって大きなものになると思っている」

サッカー #自分を奮い立たせたいとき