家で「緊急地震速報!」子どもはどこににげる? その常識正しい?
能登半島地震(のとはんとうじしん)では、多くの人が家にいる時にゆれにおそわれたよね。
学校では地震(じしん)に備(そな)えて避難訓練(ひなんくんれん)をやっているけれど、訓練がそのまま家でも当てはまるとは限(かぎ)らないんだって!
「こどもニュース」探検隊(たんけんたい)のぼく、ニュースター(10さい)が防災(ぼうさい)の専門家(せんもんか)に取材してきたよ!
(2月29日「ニュースLIVE!ゆう5時」で放送)
学校では地震(じしん)に備(そな)えて避難訓練(ひなんくんれん)をやっているけれど、訓練がそのまま家でも当てはまるとは限(かぎ)らないんだって!
「こどもニュース」探検隊(たんけんたい)のぼく、ニュースター(10さい)が防災(ぼうさい)の専門家(せんもんか)に取材してきたよ!
(2月29日「ニュースLIVE!ゆう5時」で放送)
机(つくえ)の下は本当に安全?
話を聞いたのはこの方。
防災システム研究所(けんきゅうじょ)所長の山村武彦(やまむら・たけひこ)さんだよ。
防災システム研究所(けんきゅうじょ)所長の山村武彦(やまむら・たけひこ)さんだよ。
(山村さん)
「突然(とつぜん)ですがここでクイズです。いま「緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)」が鳴りました。あるいは小さなゆれを感じました。あなたはどうします?」
「突然(とつぜん)ですがここでクイズです。いま「緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)」が鳴りました。あるいは小さなゆれを感じました。あなたはどうします?」
緊急地震速報とは
気象庁・子ども用リーフレット
迷(まよ)わず机の下に入るにゅ~!
(山村さん)
「まちがいではないですが、もし机のすぐそばに窓(まど)などのガラスがあったら、机の下が絶対(ぜったい)に安全とは限りません」
「まちがいではないですが、もし机のすぐそばに窓(まど)などのガラスがあったら、机の下が絶対(ぜったい)に安全とは限りません」
たしかに!そばにガラスがあると割(わ)れてしまった時にあぶないかもしれないね。じゃあどうすればいいの?
(山村さん)
「『緊急地震速報』が鳴ってから大きなゆれまで数秒から十数秒かかる場合があります。その間にできるだけ安全な場所ににげましょう」
「『緊急地震速報』が鳴ってから大きなゆれまで数秒から十数秒かかる場合があります。その間にできるだけ安全な場所ににげましょう」
家の中で安全な場所ってどこになるんだろう?
「玄関(げんかん)」を安全ゾーンに
山村さんがオススメする場所の一つは「玄関」だよ。
比較的(ひかくてき)モノが少なくて、いざというときは外に脱出(だっしゅつ)しやすいからなんだって。
比較的(ひかくてき)モノが少なくて、いざというときは外に脱出(だっしゅつ)しやすいからなんだって。
ドアがゆがんで開かなくならないように、ドアを開けたまま、つっかえ棒(ぼう)代わりに「内鍵」(うちかぎ)をかけるとよいみたい。
玄関を安全な場所にするために、モノはできるだけ置かないことが大事なんだって!
窓にはガラスが飛び散らないように「飛散防止(ひさんぼうし)フィルム」をはるとよいみたいだよ。
窓にはガラスが飛び散らないように「飛散防止(ひさんぼうし)フィルム」をはるとよいみたいだよ。
その場その場で命を守る行動を
でもね、もし玄関まで行く時間がない場合は、無理に移動(いどう)しなくてもいいんだって。
なるべく安全な場所、家具などがたおれたり、落ちたりしてこない所をえらぼうね。
山村さんによると、その場その場で自分で判断して自分の命を守る行動をとることが大事なんだって。
なるべく安全な場所、家具などがたおれたり、落ちたりしてこない所をえらぼうね。
山村さんによると、その場その場で自分で判断して自分の命を守る行動をとることが大事なんだって。
「ダンゴムシのポーズ」で首を守ろう
続いては2階の子ども部屋。
ここで地震が起きても、玄関に行ったほうがいいの?
ここで地震が起きても、玄関に行ったほうがいいの?
(山村さん)
「むずかしいですよね。そういう時はあわてて1階に下りないこと。2階にいたほうが原則的(げんそくてき)に建物は安全です」
「むずかしいですよね。そういう時はあわてて1階に下りないこと。2階にいたほうが原則的(げんそくてき)に建物は安全です」
突然の地震で身を守るのにオススメなのはこの「ダンゴムシのポーズ」。
首には大事な血管が通っているから手やまくらで守るとよいそうだよ。
いきなり地震が起きるとあわてちゃうから、すぐにこのポーズがとれるようにふだんから練習しておくと安心だね!
首には大事な血管が通っているから手やまくらで守るとよいそうだよ。
いきなり地震が起きるとあわてちゃうから、すぐにこのポーズがとれるようにふだんから練習しておくと安心だね!
夜の停電(ていでん)に備えて蓄光(ちっこう)テープ
夜に地震が起きた場合、気をつけないといけないのが停電みたい。
たしかに真っ暗になったら危険(きけん)だしこまるにゅ~!
たしかに真っ暗になったら危険(きけん)だしこまるにゅ~!
そんなときは「蓄光(ちっこう)テープ」と呼ばれる、暗くなると光るテープが役に立つんだって。
このテープをドアノブなどにはっておけば、真っ暗になってもどこがドアかわかるよね。
身を守る方法は、地震が起きた時間や場所によってぜんぜんちがうから、あらかじめいろんなパターンを考えておかなきゃいけないんだね。
このテープをドアノブなどにはっておけば、真っ暗になってもどこがドアかわかるよね。
身を守る方法は、地震が起きた時間や場所によってぜんぜんちがうから、あらかじめいろんなパターンを考えておかなきゃいけないんだね。
連絡(れんらく)には公衆電話(こうしゅうでんわ)を
地震のあと、家族との連絡の取り方も大事だよね!
そのために覚えておいたほうがいいのが「公衆電話」を使うことなんだって。
山村さん、どうして公衆電話なの?
そのために覚えておいたほうがいいのが「公衆電話」を使うことなんだって。
山村さん、どうして公衆電話なの?
(山村さん)
「災害時は携帯(けいたい)電話や固定電話はつながりづらいけれど公衆電話は※優先的(ゆうせんてき)に発信できるからです」(※ほかより先に)
「災害時は携帯(けいたい)電話や固定電話はつながりづらいけれど公衆電話は※優先的(ゆうせんてき)に発信できるからです」(※ほかより先に)
そうなんだ!でも公衆電話での連絡の取り方ってどうすればいいの?
(山村さん)
「被災地(ひさいち)の中は電話が混雑(こんざつ)してつながりにくい状態(じょうたい)になります。ただし、被災地の中から被災地の外への発信は比較的通じやすいんです。遠方に親せきや友人がいる場合は、そこに伝言を残して無事かどうかを伝えましょう」
「被災地(ひさいち)の中は電話が混雑(こんざつ)してつながりにくい状態(じょうたい)になります。ただし、被災地の中から被災地の外への発信は比較的通じやすいんです。遠方に親せきや友人がいる場合は、そこに伝言を残して無事かどうかを伝えましょう」
災害用(さいがいよう)伝言ダイヤルで知らせる
みんなは「災害用伝言ダイヤル」を知ってる?
災害時に171番にダイヤルして音声案内にしたがうと30秒間、伝言を残せるサービスのことだよ。
毎月1日と15日などに※無料で体験ができるんだって。
(※1月1日~1月3日や「防災とボランティア週間」(1月15日~1月21日)、「防災週間」(8月30日~9月5日)も無料体験ができる)
災害時に171番にダイヤルして音声案内にしたがうと30秒間、伝言を残せるサービスのことだよ。
毎月1日と15日などに※無料で体験ができるんだって。
(※1月1日~1月3日や「防災とボランティア週間」(1月15日~1月21日)、「防災週間」(8月30日~9月5日)も無料体験ができる)
「災害用伝言ダイヤル」の使い方はこちらから
ぼくもさっそく、体験してみようっと!
「ニュースターです。ぼくはいま渋谷(しぶや)にいます!けがはしていないよ!」
30秒しかないから「自分の名前」や「いる場所」、「無事かどうか」などを短く伝えるとよいみたい。
みんなもぜひ、家にいる時に地震が起きたらどう行動するか、まわりの人と話し合ってみてね。またにゅ~!
ここからはおさらいクイズだよ。ぜひチャレンジしてみてね!
動画はこちらから
NHK for School「いま知りたい地震(じしん)のこと」
知っておきたい地震の情報をまとめました