au UQモバイルなどKDDIの通信障害は復旧 原因は通信設備の故障

auなどKDDIの携帯電話サービスで11日朝に発生した通信障害について、会社は西日本エリアをカバーする通信設備の故障が原因だったと明らかにしました。

KDDIでは、11日午前7時すぎから西日本を中心に広い範囲で通信障害が発生し、au、UQモバイル、povoなどの自社の回線を使った携帯電話サービスで音声通話やデータ通信が利用できなかったり、利用しづらくなったりする影響が出ました。

復旧作業を進めた結果、会社はすべてのサービスが復旧し、正常に利用できることを午前10時すぎに確認したと発表しました。

会社によりますと西日本エリアをカバーする通信設備の故障が今回の障害の原因だということです。

KDDIでは、去年7月に全国で2日半以上にわたり、延べ3000万人以上に影響が出た大規模な通信障害が発生しています。

KDDIは「お客様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。

「登記・供託オンライン申請システム」でトラブルも復旧

法務省によりますと、11日朝、オンラインで登記の申請などを行う「登記・供託オンライン申請システム」で、受け付けなどができないトラブルが起きましたが、午後0時40分までに復旧しました。

法務省によりますと、このシステムで回線を使用しているKDDIの通信障害が影響している可能性があり、詳しい状況や原因を調べています。

松野官房長官「大変遺憾だ 調査を」

松野官房長官は午前の記者会見で「国民生活と社会経済活動の重要なインフラとなっている通信サービスで、こうした障害が発生したことは大変遺憾だ。総務省からKDDIに対し、詳細な原因などの調査を進めるよう求めており、報告を踏まえ、総務省で関係法令などに基づき、しかるべく対応を行っていく」と述べました。