衆院補選 長崎4区 自民新人の金子容三氏が当選

与野党対決の構図となった衆議院長崎4区の補欠選挙は22日、自民党の新人で公明党が推薦した金子容三氏(40)が初めての当選を果たしました。

衆議院長崎4区の補欠選挙の開票結果です。

▼金子容三、自民、新、当選、5万3915票
▼末次精一、立民、前、4万6899票

自民党の新人で公明党が推薦した金子氏が、立憲民主党の前の衆議院議員で社民党が推薦した末次氏を抑え、初めての当選を果たしました。

金子氏は長崎市出身の40歳。父親は長崎県知事や農林水産大臣を務めた金子原二郎氏で、証券会社に勤務したあと、今回の補欠選挙に立候補しました。

選挙戦で金子氏は
▼民間での経験や行動力をアピールするとともに
▼物価高騰対策や
▼革新的な技術をいかした地方の活性化などを訴えました。

その結果、自民党の支持層や推薦を受けた公明党の支持層から支持を集めました。

金子氏「地域の現状、苦しみを私が受け止める」

自民党の新人、金子容三氏は「長崎4区の未来を切り開いていくという訴えに共感していただき、多大なご支援を頂いた。ここにいらっしゃる皆さまの勝利だと思っている。物価高、そして経済対策を喫緊の課題として県北における地域の現状、苦しみを私が受け止めて国に届けていかなければいけない。まずは、これが県北の未来をつくる第一歩だと考えている。離島、過疎地が多い県北でどんな小さな声でも国に届けられるようにしっかりと努力していく」と述べました。

岸田総理「地元にとっても日本にとっても大切な選挙」

岸田総理大臣は、佐世保市の金子容三氏の選挙事務所に電話をかけ「このたびは金子容三さんの当選、誠におめでとうございます。本当に地元にとっても、日本にとっても大切な選挙でした。そして難しい選挙でした。しかし、みなさんがそれぞれの立場で心をあわせ、力をあわせて努力して頂いたおかげで、この当選につながりました。心からみなさんに感謝を申し上げます。金子容三さんは40歳の若きホープで、間違いなく皆さんの気持ちをしっかりと受け止めて、これから活躍してくれると信じています」と述べました。

投票率は過去最低を更新

長崎県選挙管理委員会は衆議院長崎4区の補欠選挙の投票率を発表しました。

それによりますと、今回の補欠選挙の投票率は42.19%でおととしの衆議院選挙の長崎4区の投票率と比べ12.89ポイント低くなりました。また、過去最低だった平成26年の衆議院選挙と比べても10.25ポイント低くなり、過去最低を更新しました。

今回は、全国的に行われる総選挙とは違い補欠選挙であったため、選挙前から投票率の大幅な低下を懸念する声が出ており、投票率の行方も注目点の1つとなっていました。