【1日の動き】内閣改造 皇居での認証式を経て発足 新閣僚は

岸田総理大臣は13日、内閣改造と自民党の役員人事を行いました。
内閣改造では松野官房長官や鈴木財務大臣らを留任させ、政権の骨格を維持する一方、外務大臣に上川陽子・元法務大臣を起用するなど、これまでで最も多い女性5人が入閣します。

22:30ごろ 小泉法務大臣「死刑廃止は現時点では適当ではない」

小泉法務大臣は就任後初めての記者会見を開き、死刑制度について、「国民の世論や社会における正義の実現を勘案して慎重に検討すべき問題だ。死刑廃止は現時点では適当ではないと考える」と述べました。その上で、死刑執行については「人の命を絶つ非常に重大な刑罰なので、慎重な態度で臨まないといけない」と述べました。

また、現在、夫婦が離婚したあとも双方が親権を持つ「共同親権」の導入をめぐる議論が行われていることについて問われ、「結婚するとだいたい2人子どもが生まれることは30年間変わっていないが、少子化が進んでいる。それは調べてみると結婚が減っているためだと。その理由として共同親権ではないためだという議論もある。子どもの利益を確保する観点から実効性の高い議論が進められることを期待する」と述べました。

21:50ごろ 木原防衛大臣 防衛力抜本的強化策 着実かつ早期に

木原防衛大臣は就任後初めての記者会見を開き、「中国による急速な軍事力の増強や、北朝鮮による核・ミサイル開発の進展、ロシアによるウクライナ侵略など、わが国を取り巻く安全保障環境は戦後最も厳しく複雑だ」と述べました。その上で、「力による一方的な現状変更やその試みを抑止し、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために防衛力の抜本的強化の実現に必要な事業を着実に、スピード感を持って進めていく」として、去年政府が決定した防衛力の抜本的強化策を、着実かつ早期に実行していく考えを示しました。

また、沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設については「普天間基地の固定化は絶対に避けなければならず、1日も早い全面返還を実現するため、移設工事を着実に進めていかなければならない」と述べました。

21:15ごろ 松野官房長官「各大臣が仕事しやすい環境を」

松野官房長官は記者会見で「引き続き、危機管理、政府のスポークスマン、政府部内や国会との総合調整といった役割を果たしながら、岸田総理大臣をはじめ各大臣が仕事をしやすい環境を作っていくことを心がけたい」と強調しました。

21:00すぎ 上川外務大臣 外務省に初登庁

上川外務大臣は13日夜9時すぎ、外務省に初登庁しました。上川大臣は過去最多に並ぶ5人の女性閣僚が起用されたことについて記者団に対し、「ジェンダーギャップ指数も含め、政治分野での対応が遅れている背景には閣僚の女性比率が非常に低いことも要素に入っている。その意味で、女性閣僚の1人としてこの重みをしっかりと受け止め、期待に応えられる政治・外交をしていきたい」と述べました。

20:37 記念撮影

岸田総理大臣と第2次岸田第2次改造内閣の閣僚による記念撮影が午後8時半すぎに行われました。

総理大臣談話を決定

改造内閣の初めての閣議が開かれ「歴史の転換点ともいえる難局にあたって新たな時代にふさわしい政策を力強く推進していく」などとした総理大臣談話を決定しました。

この中では「何十年に一度という難しい課題が次々と複合的に生じる、歴史の転換点ともいえる難局にあたって新たな時代にふさわしい経済、社会、外交を作り上げていかなければならない。そのための政策をさらに力強く推進していく」としています。

そして、構造的な賃上げの実現や投資促進策の打ち出し、物価上昇への機動的な対応で国民生活を守り抜くとしています。

また人口減少に対応するため、こども・子育て政策をスピード感をもって実行し、地域できめ細かい行政サービスが提供できるようデジタル行財政改革を進めるとしています。

さらに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するため、日米同盟を基軸としつつ、G7=主要7か国や韓国、オーストラリアなどの同志国、グローバル・サウスと呼ばれる国々とも協調し、国際社会をリードするとともに、防衛力を抜本的に強化するとしています。

その上で「国民との丁寧な対話を行い、『信頼と共感』を得られる政治を実現するという政権の基本姿勢を堅持し、新しい時代を切り開いていく」としています。

20:35 初閣議 終わる

改造内閣の発足後、初めての閣議が開かれ「先送りできない課題に正面から取り組み、結果を出していく」として、物価高対策や人口減少に打ち勝つデジタル社会への変革などに力を入れていくとした基本方針を決定しました。

第2次岸田第2次改造内閣の基本方針は「私たちは、何十年に一度という難しい課題が次々と複合的に生じる、歴史の転換点ともいえる状況を迎えている。新たな時代にふさわしい、経済、社会、外交を創り上げていかなければならない」としています。

その上で「信頼と共感」の政治姿勢を大切に、先送りできない課題にひとつひとつ正面から取り組み、結果を出していくとして、物価高対策と「新しい資本主義」の実現に向けた対応の加速や、人口減少に打ち勝つデジタル社会への変革、それに外交・安全保障などに力を入れて取り組むとしています。

また初閣議では、総理大臣の臨時代理について、1位を松野官房長官、2位を高市経済安全保障担当大臣、3位を鈴木財務大臣、4位を河野デジタル大臣、5位を新藤経済再生担当大臣とすることを決定しました。

このほか松野官房長官は、初閣議のあとの記者会見で、副大臣と政務官の人事を15日、行うことを明らかにしました。

19:00 岸田首相 記者会見 補正予算案編成を指示

岸田総理大臣は改造内閣の発足を受けて記者会見し、物価高などに対応する経済対策を来月中をメドにとりまとめるとした上で、裏付けとなる補正予算案の編成を指示する考えを明らかにしました。

18:10 第2次岸田第2次改造内閣 正式に発足

第2次岸田第2次改造内閣は、皇居での新閣僚の認証式を経て、午後6時すぎ、正式に発足しました。

17:00すぎ 皇居で認証式 15人の閣僚らが任命書受け取る

第2次岸田第2次改造内閣で新たに起用された15人の閣僚らの認証式が、皇居で行われました。皇居・宮殿の南車寄には、午後5時すぎから、上川陽子外務大臣や、加藤鮎子こども政策担当大臣など、新たに起用された閣僚らが次々に到着しました。

閣僚の認証式は、宮殿の「松の間」で行われ、15人の閣僚らが1人ずつ天皇陛下の前に進み出て、岸田総理大臣から任命書を受け取りました。

そして、天皇陛下が「重任(じゅうにん)ご苦労に思います」と一人ひとりに言葉をかけられました。

17:00ごろ 立民 岡田幹事長“ワクワク感ない『肩すかし内閣』”

立憲民主党の岡田幹事長は記者団に対し「刷新を期待していた人は多いと思うが、内閣の骨格は変わらなかった。確かに女性の大臣は5人と増えたものの、それぞれの力量や何をしたいかが、なかなか伝わらない。ワクワク感のない『肩すかし内閣』という印象だ」と述べました。

地方創生相で初入閣 自見英子氏 関西万博“全力で対応”

地方創生担当大臣として初入閣する自見英子氏は、総理大臣官邸で岸田総理大臣と面会した後、記者団に対し「岸田総理大臣からは『しっかり緊張感を持って頑張るように』と言われた。大変緊張しているが、重責をしっかり全うできるように頑張りたい」と述べました。

また大阪・関西万博も担当する自見氏は、記者団から再来年の開催に向けて海外のパビリオン建設に遅れが生じていることについて問われたのに対し「緊張感を持って、本当にここ1、2か月が大変重要な時期になると思うので、全力で対応していきたい」と述べました。

復興相で初入閣 土屋品子氏 “処理水の安全 発信が重要”

復興大臣として初入閣する土屋品子氏は、総理大臣官邸で岸田総理大臣と面会した後記者団に対し「岸田総理大臣からは『処理水の問題はいま大変重要な課題なので、頑張ってください』と言われた。国内外に向けて、処理水が安全であるということを、いかに発信していくかが重要だ」と述べました。

また被災地の復興について「復興はしてきたが、被災者の年齢も高くなり地元に戻れない人も多くなっている。きめ細かく、寄り添うことが大事で、復興に向けて先頭を切って頑張っていきたい」と述べました。

13:23 呼び込み始まる

第2次岸田第2次改造内閣の閣僚の総理大臣官邸への呼び込みが始まりました。

13:20ごろ 防衛相で初入閣 木原稔氏 “高い緊張感持って”

防衛大臣として初めて入閣する木原稔氏は議員会館の事務所で午後1時20分ごろ、総理大臣秘書官から呼び込みの電話を受け「直ちに向かいます」と応じました。

呼び込みのあと、総理大臣官邸から出る際、記者団の取材に応じ、13日午前、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことに触れた上で「いろいろな人からお祝いをしていただくが、高い緊張感を持って臨んでいかなければならないという引き締まる思いであり、役職をしっかりと務めていく」と述べました。

13:20ごろ 農水相で初入閣 宮下一郎氏 父は厚生大臣など歴任

農林水産大臣として初入閣する自民党の宮下一郎氏は、午後1時20分ごろ議員会館の事務所で、総理大臣秘書官から総理大臣官邸への呼び込みの電話を受け「かしこまりました」と応じました。

宮下氏は、父・創平氏が厚生大臣などを歴任したことについて「大臣の仕事を間近に見て、私も20年前に政治家になった。大臣は大変だけれども、やりがいや責任のある立場だということを感じていたので、そういう仕事をさせてもらえるのは本当に幸せだ」と述べ、総理大臣官邸に向かいました。

13:20 松野官房長官 閣僚名簿を発表

松野官房長官は、第2次岸田第2次改造内閣の19人の閣僚名簿を発表しました。

13:13 組閣本部設置

岸田総理大臣と公明党の山口代表の党首会談が終わり、組閣本部が設置されました。このあと内閣改造が行われ、松野官房長官が、第2次岸田第2次改造内閣の閣僚名簿を発表することにしています。

公明 山口代表 “新しいカラーで課題克服を期待”

公明党の山口代表は岸田総理大臣と会談したあと、記者団に対し「岸田総理大臣は『フレッシュな顔ぶれでさまざまな課題を乗り越えていきたい』と話していた。新しいカラーを生かして山積する課題を克服できる内閣になることを期待し、与党としてしっかり支えていきたい」と述べました。

13:12 与党党首会談終わる

岸田総理大臣と公明党の山口代表による党首会談は午後1時すぎに終わりました。

文科相に内定 盛山正仁氏 “69歳での初入閣 ありがたい”

文部科学大臣として初めての入閣が内定している自民党の盛山正仁氏は正午すぎ議員会館の事務所で「きのう午後6時すぎに岸田総理大臣から電話をもらった。私は文部科学行政には明るくないので緊張している。いい年をして69歳での初入閣になったが大変ありがたく、与えられたところで一生懸命全力を尽くしたい」と述べました。

また、旧統一教会への解散命令請求について、「具体的なことをこれから伺い、進めていくことになると思う」と述べました。一方、旧統一教会側との関係については「関連団体の会合に一度だけ出席したが、それ以外は関係ない」と述べました。

北朝鮮弾道ミサイル “スケジュールに変更なし”

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、松野官房長官は臨時閣議のあとの記者会見で、内閣改造のスケジュールへの影響を問われたのに対し「現時点で変更はない」と述べました。

永岡文科相 旧統一教会への解散命令請求 “丁寧な対応を”

退任する永岡文部科学大臣は、臨時閣議のあとの記者会見で、旧統一教会への解散命令請求に関連して「予断をもってお答えすることは差し控えるが、後任の大臣に、引き続き旧統一教会の業務などに関する客観的な事実を明らかにするための丁寧な対応を着実に進めていただき、その上で法律にのっとって必要な措置が講じられるようにしっかりやっていただけると考えている」と述べました。

退任の林外相 “歴史の転換期駆け抜けた”

退任する林外務大臣は、13日午前、外務省で記者団に対し「おととし秋に就任して以来、歴史の転換期とも言える時期をあっという間に駆け抜けた印象だ。G7=主要7か国の議長国、国連安保理の非常任理事国として、世界の分断から協調に向けて日々努力をしてきた。上川新大臣にしっかりとバトンを引き継ぎ、外交に遅れがないよう後押しができればと思う」と述べました。

11:46 臨時閣議 辞表とりまとめ

内閣改造に向けて、岸田総理大臣は、午前11時半すぎから臨時閣議を開き、閣僚の辞表をとりまとめました。これを受けて午後、総理大臣官邸で、公明党の山口代表と党首会談を行った上で、組閣本部を設置し、内閣改造を行います。

10:00 国家公安委員長に内定 松村祥史氏“身が引き締まる思い”

国家公安委員長として初めての入閣が内定している自民党の松村祥史氏は午前10時前、臨時の総務会に出席するため党本部に入りました。松村氏は、去年、ヘルニアの手術を受けてリハビリ中だということで、総務会が開かれる9階まで記者団と一緒に階段を歩いてのぼりました。

松村氏は「きのう総理から直接電話をいただき、身が引き締まる思いだ。報道が先行していたのでテレビで入閣を知ったが、お祝いの連絡が相次ぎ電話がパンク状態になった。妻には『頑張って下さい』と言われた」と述べました。

9:30すぎ こども相に内定 加藤鮎子氏 “女性の声反映の内閣に”

動画 加藤鮎子氏の経歴

こども政策担当大臣への起用が内定している加藤鮎子氏は、午前9時半すぎ、議員会館の事務所に入りました。加藤氏は、小学6年生と保育園児の2人の子育てをしていて、12日、初入閣の知らせを聞いたときには熱が出ていた子どもの世話をしていたということです。

これまでで最も多い女性5人が入閣することについて「5人でもまだ少ないのではないかと思うくらいなので、しっかりと女性の声が反映されている内閣だと見えるように頑張っていきたい」と述べました。

8:30すぎ 総務相に内定 鈴木淳司氏 焼き物鑑賞が趣味

総務大臣として初めての入閣が内定している自民党の鈴木淳司氏は、午前8時半すぎに議員会館の事務所に入り、総務省の内藤事務次官らと打ち合わせを行いました。

愛知県瀬戸市出身で焼き物の鑑賞が趣味だという鈴木氏は、事務所に置かれたお気に入りの焼き物を披露しながら「焼き物は、同じ土や同じ釉薬を使っても、人によってできるものが違う。人柄が出るところが大好きです」と述べ、顔をほころばせていました。

11:22 新執行部の記者会見終わる

自民党の役員人事を受けて、茂木氏ら新執行部はそろって記者会見し、午前11時20分すぎに終了しました。

10:53 新執行部の記者会見始まる

自民党の役員人事を受けて、茂木氏ら新執行部は午前11時前からそろって記者会見しています。

10:46 自民党 初の役員会が終了

自民党は、臨時総務会で新しい執行部を正式に発足させたあと、初めてとなる役員会を開き、午前11時前に終了しました。

9:30すぎ 外相に内定 上川陽子氏「すべてをささげる」

動画 上川陽子氏の経歴

外務大臣として再入閣が内定している自民党の上川陽子氏は、午前9時半すぎ、議員会館の事務所に入りました。上川氏は「大変重要なポストだ。外交の舞台では、日本の国益とともに世界の平和にどこまで貢献できるか、しっかり取り組んでいきたい。大変な重責を担うことになったのですべてをささげて頑張っていきたい」と抱負を述べました。

10:13 自民党 臨時総務会 党役員人事を正式決定

自民党の役員人事で、岸田総理大臣は午前10時から始まった臨時の総務会で新しい執行部を指名し了承されました。そして各役員が1人ずつ挨拶し、総務会はおよそ10分で終わりました。

麻生副総裁と、党4役のうち茂木幹事長、萩生田政務調査会長を留任させ、総務会長に森山選挙対策委員長を、選挙対策委員長に小渕組織運動本部長を新たに起用することが正式に決まりました。

また高木国会対策委員長、梶山幹事長代行が留任となり、組織運動本部長に金子元総務大臣を、広報本部長に平井元デジタル大臣が起用されました。

岸田総理大臣は総務会で「わが国は内外とも大きな課題を抱え、大きな正念場にある。党と政府が一丸となって難局を打開し、未来を切り開いていきたい」と述べました。

10:00 自民党 臨時総務会 新しい党4役を指名し了承

自民党の役員人事で、午前10時から臨時の総務会が開かれ、岸田総理大臣が新しい党4役を指名し了承されました。

9:32 岸田首相 自民党本部入り 党役員人事決定へ

岸田総理大臣は内閣改造に先立って自民党の役員人事を行うため、午前9時半すぎに党本部に入りました。そして麻生副総裁と、党4役のうち茂木幹事長、萩生田政務調査会長を留任させ、総務会長に森山選挙対策委員長を、選挙対策委員長に小渕組織運動本部長を新たに起用することをそれぞれ正式に伝えたものとみられます。