サッカー女子W杯 スペインがオランダに勝ち 初のベスト4

オーストラリアとニュージーランドで開かれているサッカー女子のワールドカップは11日、ベスト8による準々決勝が始まり、スペインが前回準優勝のオランダを延長の末に破り、初めてベスト4に進出しました。

1次リーグで日本に敗れた世界ランキング6位のスペインは、決勝トーナメント1回戦でスイスに大勝して準々決勝に進み、前回大会準優勝で世界9位のオランダとニュージーランドのウェリントンで対戦しました。

スペインが出足の良さとパス交換から徐々にペースをつかみ、サイドからの崩しでゴールに迫りましたが、オフサイドの判定でゴールが認められないなど、攻め込みながらも得点できませんでした。

守備を厚くしたオランダはカウンター攻撃に頼りましたが、シュートゼロに終わり、前半は0対0で終えました。

後半に入ってオランダが攻勢をかけましたが、スペインは相手のハンドの反則で得たペナルティーキックを決めて均衡を破りました。

オランダは前線の人数を増やして反撃し、アディショナルタイムに攻め上がっていたディフェンスの選手がオフサイドぎりぎりで飛び出してシュートを決め、同点に追いつきました。

試合は1対1で延長に入り、後半、スペインは速攻から19歳のパラリュエロ選手が決勝ゴールを決め、2対1で勝ちました。

スペインは近年、急速に力をつけ、初めて出場した2015年は1次リーグで敗退しましたが、2019年はベスト16、そして今大会はベスト4進出を果たしました。

このあと行われる日本 対 スウェーデンの勝者と15日、準決勝で対戦します。