【最新】サッカー女子W杯 決勝トーナメント進出は残り2枠に

過去最多32チームが参加してオーストラリアとニュージーランドで開かれているサッカー女子のワールドカップは、各グループ4チームで争う1次リーグも大詰めです。

日本代表「なでしこジャパン」は、1次リーグ最終・第3戦でスペインに勝って3連勝。グループ1位で決勝トーナメント進出を決めました。決勝トーナメント1回戦ではグループAの2位・ノルウェーと対戦することになりました。ともに女子ワールドカップで優勝経験があるチーム同士の顔合わせです。

このほか3連覇をねらうアメリカや、前回準優勝のオランダなどが上位2チームが進む決勝トーナメントに進みました。8月2日時点で14チームが決定し、残るはグループHの2チームだけです。

【グループC】日本1位、スペイン2位で決勝T進出

スペインと日本が2連勝で1次リーグ最終戦を待たずに決勝トーナメント進出を決めていました。

最終・第3戦でスペインとの直接対決を4対0で制した日本が3連勝で勝ち点「9」の1位、勝ち点「6」のスペインが2位となりました。

【グループA】スイス1位、ノルウェーが逆転で2位に

4チームすべて1次リーグ突破の可能性を残す大混戦で最終戦を迎えました。

同時刻に行われた最終戦は
▽スイスとニュージーランドが0対0で引き分け
▽ノルウェーがフィリピンに6対0で大勝しました。

この結果、グループAは
▽スイスが勝ち点「5」で1位。
▽ノルウェーとニュージーランドが勝ち点「4」で並びましたが、得失点差でノルウェーが逆転で2位となりました。

開催国・ニュージーランドは1次リーグで姿を消すことになりました。

決勝トーナメント1回戦では
▽グループCの1位・日本が、グループAの2位・ノルウェーと対戦することになりました。ともに女子ワールドカップで優勝経験があるチーム同士の顔合わせです。

▽グループAの1位・スイスはグループCの2位・スペインとのヨーロッパ勢同士の対戦です。

【グループB】オーストラリア1位、ナイジェリア2位

グループBは、3チームに決勝トーナメント進出の可能性を残して最終戦を迎えました。

▽自力突破のために勝利が必要な開催国・オーストラリアが、東京オリンピック金メダルのカナダを4対0で圧倒してグループBの首位で決勝トーナメント進出を果たしました。

▽ナイジェリアはアイルランドと0対0で引き分けました。

この結果、オーストラリアが勝ち点「6」のグループ1位、勝ち点「5」のナイジェリアが2位で通過となりました。グループBで世界ランキングが最も高い7位のカナダが勝ち点「4」で及ばず、1次リーグで姿を消すことになりました。

【グループD】イングランド1位、デンマーク2位で突破

グループDは4チームすべてが決勝トーナメント進出の可能性を残して、最終戦を迎えました。

▽勝ち点「6」のイングランドと勝ち点「3」の中国の対戦は、前回大会、ベスト4のイングランドが序盤から得点を重ね、6対1で勝ちました。イングランドは3連勝で勝ち点を「9」に伸ばし、グループ首位で決勝トーナメント進出を決めました。

▽世界ランキング13位で勝ち点「3」のデンマークは、勝ち点のないハイチと対戦し、前半、ペナルティーキックで先制し、試合終了間際に追加点をあげて2対0で勝ちました。デンマークは勝ち点「6」として、グループ2位で28年ぶりに決勝トーナメント進出を決めました。

中国は通算1勝2敗、勝ち点「3」でグループ3位で敗退、ハイチは3連敗で大会を終えました。

決勝トーナメント1回戦でイングランドはナイジェリアと、デンマークは開催国のオーストラリアとそれぞれ対戦します。

【グループE】前回 準Vオランダが1位 3連覇ねらうアメリカ2位

ベトナムをのぞく3チームが決勝トーナメント進出の可能性を残して最終戦を迎えました。

▽勝ち点「4」のアメリカと勝ち点「3」のポルトガルの対戦は、自力で1次リーグ突破を決めるためにも勝利が欲しいポルトガルが積極的に仕掛けたのに対して、引き分けでも突破が決まるアメリカが堅実な試合運びを見せ、こう着状態が続きました。終了間際にポルトガルのシュートがポストを直撃しましたが、ともにゴールを奪うことができず、0対0で引き分けました。

▽勝ち点「4」のオランダは、立ち上がりからベトナムを圧倒し前半だけで5点を奪い、後半にも2点を追加してベトナムに7対0で圧勝しました。

この結果、前回準優勝のオランダが通算2勝1引き分け、勝ち点を「7」に伸ばしてグループ1位となり、3連覇をねらうアメリカは通算1勝2引き分けの勝ち点「5」としてグループ2位で、いずれも決勝トーナメント進出を決めました。

【グループF】フランスとジャマイカが突破 ブラジルが敗退

2連敗ですでに1次リーグ敗退が決まっているパナマを除く3チームに決勝トーナメント進出の可能性が残る状況で最終戦を迎えました。

▽勝ち点「4」のフランスがパナマに先制されましたが、ディアニ選手が1試合3得点のハットトリックを記録するなどして6対3で勝ちました。フランスは通算2勝1引き分けで勝ち点を「7」に伸ばしグループ1位で決勝トーナメント進出を決めました。

▽勝ち点「4」のジャマイカと勝ち点「3」のブラジルの対戦は、自力で1次リーグ突破を決めるには勝利が必要なブラジルが、世界的なスターで6大会連続出場のマルタ選手を先発で起用して攻撃を仕掛けましたが、最後までゴールを奪うことができず、0対0で引き分けました。

この結果、ジャマイカが通算1勝2引き分けの勝ち点「5」としてグループ2位で初の決勝トーナメント進出を果たしました。

準優勝の経験もあるブラジルは、通算1勝1引き分け1敗で勝ち点「4」にとどまり、グループ3位となって第2回大会以来、28年ぶりに1次リーグで姿を消すことになりました。

【グループG】スウェーデン1位 南アフリカが逆転で突破

2連勝のスウェーデンがすでに決勝トーナメント進出を決め、残る1枠を3チームが争う展開で最終戦を迎えました。

▽勝ち点「3」のイタリアと、勝ち点「1」の南アフリカの対戦は激しい点の取り合いとなり、2対2のまま終了間際のアディショナルタイムに、南アフリカが決勝ゴールを決めて3対2で競り勝ち、大会初勝利をあげました。南アフリカは、勝ち点を「4」に伸ばして逆転でグループ2位に入って、初めての決勝トーナメント進出を果たしました。

▽勝ち点「6」のスウェーデンが、勝ち点「1」のアルゼンチンに対して2対0で勝って3連勝とし、グループ首位で決勝トーナメントに進みました。

アルゼンチンは通算1引き分け2敗で、勝ち点「1」のグループ4位で大会を終えました。

決勝トーナメント1回戦で、スウェーデンは史上初の3連覇をねらうアメリカと、南アフリカは前回、準優勝のオランダとそれぞれ対戦します。

【グループH】コロンビア優位も 全チームに可能性残る

最終・第3戦は2試合が同時刻にキックオフとなります。

▽勝ち点「6」のコロンビアは、モロッコと引き分け以上で首位通過が決まります。仮に敗れても3点差以内なら突破決定。4点差以上で敗れてもドイツが勝てなければ突破と優位な状況です。

▽過去、女子W杯で優勝2回のドイツは、コロンビアに敗れて勝ち点「3」で最終戦を迎えました。最終戦で韓国に勝てば突破が決まります。引き分けでもモロッコが勝たなければ突破。4点差以内で敗れた場合もモロッコが敗れれば突破。5点差以上の敗戦なら敗退という状況です。

▽同じく勝ち点「3」のモロッコはコロンビアに4点差以上の勝利なら自力突破。3点差以下の勝利でもドイツが勝てなければ突破。引き分けならドイツが敗れた場合のみ突破となります。一方、コロンビアに負ければ敗退が決まります。

▽ここまで2連敗の韓国は、ドイツに5点差以上で勝利した上でモロッコが敗れた場合のみ2位で通過する可能性が残っています。

《グループ順位の決定方法は》

グループ内で全試合終了後に複数のチームの勝ち点が並んだ場合、下記の順位決定方法が順番に適用されます。

(1)得失点差
(2)総得点
(3)グループ内の当該チーム同士の対戦で獲得した勝ち点
(4)グループ内の当該チーム同士の対戦の得失点差
(5)グループ内の当該チーム同士の対戦の総得点

上記の基準を適用してもなお決まらない場合は、フェアプレー基準が適用されます。

(6)フェアプレーポイントの高いチームを上位とする。下記のマイナスポイントのうち、1試合で1人の選手に適用されるのはひとつのみとなります。

▽イエローカード:マイナス1ポイント
▽イエローカード2枚によるレッドカード:マイナス3ポイント
▽一発レッドカード:マイナス4ポイント
▽イエローカード1枚+一発レッドカード:マイナス5ポイント

(7)これらすべての基準を適用してもなお並んでいるチームに対しては、勝ち進むチームを決定するための抽選が行われます。