東京都 新型コロナ 7人死亡 3万4995人感染確認 2日連続で最多

東京都内の22日の感染確認は3万4995人で、初めて3万人を超えた21日に続き、2日連続で過去最多となりました。22日までの7日間平均も初めて2万人を超えて感染の急激な拡大が続いています。また都は、感染が確認された7人が死亡したことを発表しました。

東京都は22日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の3万4995人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

初めて3万人を超えた21日より、さらに3000人余り増え、2日連続で過去最多となりました。

1週間前の金曜日と比べるとおよそ1.8倍で1万5936人増え、感染の急激な拡大が続いています。

22日までの7日間平均は前の週の165%で、初めて2万人を超えて、2万1099.6人となり、こちらも過去最多となりました。

22日に確認された3万4995人を年代別に見ると、20代が最も多く、全体の20.7%にあたる7235人でした。

65歳以上の高齢者は2736人で、全体の7.8%でした。

また、人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、21日と同じ15人でした。

一方、都は、20代と60代から90代の男女合わせて7人が死亡したことを発表しました。

小池知事「必要な対策 先手先手で]

東京都内で新型コロナウイルスの感染確認が急増するなか、小池知事は記者会見で、行動制限の必要性を問われたのに対し、「感染状況などをモニタリングし、必要な対策を先手先手で行っていきたい」と述べ、状況を注視する考えを示しました。

東京都内では新型コロナウイルスの感染が確認された人が、21日、初めて3万人を超えたのに続き、22日はさらに増えて3万4995人となり、2日連続で過去最多となりました。

小池知事は記者会見で、記者団から「行動制限は行わないのか」と質問されたのに対し、「都としては命を守ることを最優先の項目に挙げ、そのために何をしていくのか、順番に重点化して行っている」と述べました。

そのうえで「感染状況や病床使用率などをモニタリングし、国や専門家の意見なども踏まえて必要な対策を先手先手で行っていきたい」と述べ、状況を注視する考えを示しました。

そして「ウイルスを跳ね返す『ワクチン』、追い出す『換気』、近づけない『マスク』の3つをお願いしたい。皆様の命を守るために医療提供体制を強化していく」と述べました。

臨時のワクチン接種会場を1日限定で開設

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京都は若い世代への3回目のワクチン接種を進めようと、事前の予約がなくても接種を受けられる臨時の会場を1日限定で東京 武蔵野市に設けました。

この臨時の接種会場は、若い世代への3回目のワクチン接種を進めようと、東京都が武蔵野市と協力して1日限定で市内の商工会館の会議室に設けました。

都民だけではなく都内に通勤・通学している人も対象で、接種券と本人確認ができる書類があれば、事前の予約がなくても接種を受けることができます。

22日は受け付けが始まる前から若い世代を中心におよそ20人が列をつくり、医師の問診のあと接種を受けていました。

都によりますと、20日までに、都民全体で3回目の接種を終えたのは60.9%で、年代別にみると65歳以上が88.6%になっているのに対し、30代は53.1%、20代は45.9%と若い世代の接種率が低くなっています。

都は来週28日と29日にも、JR新橋駅前のSL広場に予約なしで接種を受けられる臨時の会場を設ける予定で、時間帯は午後5時半から午後8時半までとなっています