2023年06月23日
就活で避けては通れない面接。面接官は学生の何を見ているの?緊張せずにリラックスして話をするにはどうしたらいいの?
そんなみなさんの悩みや不安に大久保佳代子さんと伊原六花さんが専門家とともに寄り添います。
笑ってほっと一息つけるジャルジャルの就活コントもありますよ。
※この記事はNHKラジオ第1で2023年2月23日に放送した 「みんなの就活応援ラジオ」の内容の一部を編集したものです。
今回のテーマは、「面接」です。
大体の方は緊張されますし、なかなかうまくしゃべれないとか、伝わったか分からないという不安を抱える方もいらっしゃいます。
吉田純子さん
2002年リクルート入社。営業部長や子会社の社長などを経て現在は、学生キャリア支援推進部にて全国の大学生と大学のキャリアセンター支援を担う。2022年4月よりリクナビ編集長を兼任。
難しい。何が求められているのかが分かればいいですけどね。
そういう疑問もたくさん届いています。
「面接官は就活生のどこを見ているんでしょうか」ということですけど、六花さんはどういうところだと思いますか?
私の経験のある面接というか、ドラマのオーディションなどの経験で考えると、一番見られているのはその役と合うかどうかだと思います。
なので就活でいうと、会社の人や仕事内容と合うのか、とかになるのかなと思います。
まさにそこですね。この会社で活躍できる人なのかということを見ています。
じゃあ、事前に会社が何を求めているのかを調べてそこに「合わせにいく」ような答えを用意していくといいんですか?
合わせにいって受かったとしても、実際に働く時にアンマッチが出てしまうおそれがあります。
従って「合わせにいく」のではなく、「合うかどうか」をこちらが見定めにいく、という心持ちでいいと思います。
自分の強みが生かせる仕事、会社かどうかをきちんと調べて見極めることが大事です。
「こちらも見させて頂きますよ」ぐらいの気持ちがあってもいいってことですか?
そういう気持ちがあっていいです。
そう考えたら気が楽になるかも。
私はこういう人間でこういうことができます。だから御社で働くのはどうですか?みたいな。
そういう対話ができた方がいいですね。
ただ、言葉で伝えるって、この年でも難しいなと思うんですよね。
おっしゃるとおり、「強みは何ですか」と聞かれたような場合に曖昧なことを答えてしまうケースって多いんですよね。
面接対策として、自分の答える内容をより具体的にしていく必要はありますね。
例えば「アルバイトを頑張りました」だけではなくて、週何回何時間ぐらい、何年やり続けたのか、なぜ頑張ろうと思ったのか、その中で得られたことは何かといった具体的な内容をきちんと盛り込むことが大事です。
なるほど。
次は、面接でどうしても緊張してしまうという悩みについてです。
「私は面接が苦手です。超あがり性で人前で話すことがとても苦手。先日初めて選考を通過してオンライン面接を受けましたが、ふと自分の画面を見ると漫画のように顔を真っ赤にさせて、肩が上がりがちがちに緊張していました。話したいことも話せず落ちてしまいました。どうすればリラックスして人前で話すことができるのでしょうか」(神奈川県「ピッピ」さん)
緊張していると、考えてきたことが飛んじゃうときがありますよね。
でも、あえて隠そうとしなくても、緊張してる姿を見せてもいいんじゃないかなとも思うんですよね。
そうですね。学生さんがもうカチカチになっている時に「すみません、今日緊張してます」って言われると、こちらも「リラックスしてください」などと言えますし。
緊張しているから今すごい早口になっているんだなって理解できたりするので、「緊張しています」と宣言をしてしまう。
ちょっとした弱みや自分の苦手なこともちゃんと口に出して言える人は、正直だなとか、かわいらしいなって思ってもらえたら。
そうですね。素直な方だなと思います。
私も緊張しいなので、いろいろ質問されると自分の言いたいことが分からなくなってしまうことがあります。
そういう時は間を空けることを怖がらずに、1回自分の頭の中で考えを整理するようにしています。相手はちゃんと待ってくれるので。
それはおっしゃるとおりだと思います。
次は「逆質問」についてです。
「面接の逆質問で何を聞くべきか分かりません。調べれば分かることを聞いても…と感じてしまいます」(TKさん)
逆質問をしないといけないって思っている方が結構いらっしゃるかと思います。
ですが、純粋に聞いてみたいことがないのであれば、無理して質問をして当たり前のことを聞くよりは「大丈夫です」と言って終わっていただいても全然問題ありません。
質問ではないんですけど、皆さんと一緒に働けますように、とかアピールをしても良いんですか?
「最後にもう1回アピールさせてください」と伝えるケースもあります。
最後に後悔しないように自分の気持ちを伝えて頂きたいなと思います。
それこそ、うまくいかなかったと思ったらもう1回やらせてくださいって言うのも良いですし。
その姿勢も良いですね。
企業側の気持ちも想像すると面接もちょっと楽になるかもしれませんね。
ラジオでは、ジャルジャルのお二人が就活をテーマにしたコントを披露してくれました。人事部の立松さん(福徳さん)と就活生(後藤さん)のやりとりをお楽しみ下さい。
就活応援ラジオシリーズ、次回は「グループディスカッション(GD)」についてです。大久保佳代子さん、伊原六花さんにジャルジャルの2人も加わり、模擬GDに挑戦。4人の討論をもとに専門家がGDのポイントを説明します。
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